Bruce Springsteen - The River

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Bruce Springsteen - The River (1980)
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 独立記念日はアメリカを象徴する祝日として世界中に知られているが、ふと思えば何から独立したのかと気になる。当然英国の領地からの独立宣言を行った日が回答だがそれすらももしかしたら歴史の彼方に追いやられた事実で、単に騒がれる日になっているのかもしれない。それもまだ二百数十年しか経ってないのだからアメリカが若い国だと言われるのも分かるだろう。一方ヨーロッパや日本は比にならないくらいの歴史を誇っているからその違いは明白で、だからこそアメリカの音楽と歴史ある国々との音楽の根深い部分は大きく異なる訳だ。

 そんなアメリカを代表するロックンローラー、今じゃ普通に「ボス」として親しまれているBruce Sprengsteenの1980年リリース作「River」は2枚組の大作で文句なしに売れまくったアルバム。アルバムジャケットからして「俺だ」的なセンスはアメリカならではの作品だし、アルバムの中身もそのまま正にブルース・スプリングスティーンらしい生々しい作品が並ぶ。普通に聴いてて悪くないな、むしろ良いアルバムだな、と思いながら聴けるのだから相当良い作品だろうと思う。自分的好みじゃないが、こういう音だよな、が自然に馴染んでくれる楽曲が並び、R&Rと言うほどのスタンダードなR&Rはそこまで多くないが、ボス流の力強く、シンプルでパワフルな曲と歌がアルバムを彩っているし、そこには当然クラレンス・クレモンジのサックスがどの曲でも鳴り響いてボス色を付けている。

 そうか、馴染みやすい音なのは日本のこの後のシンガーではこの辺がモロに出てきているからか。今思えばどれもこれもパクリだった日本のシンガー達、それでも世間を騒がせ神格化され、今でもアルバムは語り継がれる人物にもなっているのだから見事なフォロワーと歴史を作り出したスタイルでもあろう。アメリカ人がこの手の音を親しみ深く聞く、しかも大抵のアメリカ人が好むのも面白く、分かりやすく明るく、それよりも何よりも本来音楽だけ聴いているのでは分からないハズのボスの魂込めた力強さが惹きつけられる要素だろうから相当のパワーを持っているハズ。ブルース・スプリングスティーンって作曲家作詞家としても重宝されていた若者で、自身で活動しなくてもその才能は認められていた節もあるが、やはり本人が全面に出てのスタイルで成功したから良かっただろう。デヴィッド・ボウイにも提供しているし、本作でもラモーンズに提供しようとしていた曲があるなどとあって、そりゃまた凄いなと。

 単なるアメリカン・ロックじゃなくて、もっとアメリカに根ざしたアメリカ、ニュージャージーを体現した人で、音楽面でもアメリカらしいカラッとした作風に仕上げ、更に生々しいロック感での録音スタイルも好感を覚えるし、大陸をドライブするのにアルバム丸ごと1時間半聞き続けるのもバラエティに富んだ楽曲集の価値が高まっている。なるほど、名盤と言われるハズだ。ちなみに本作もニューヨークのパワーステーションスタジオで録音された一枚。







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フレ
Posted byフレ

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