Duran Duran - Notorious
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Duran Duran - Notorious (1986)

ある程度成功したバンドから脱退してソロ活動に向かった人でバンドと同じくらいに成功を果たした人は傍目から見るとそれほど数多くない気がする。ただ、よく言われるのは仕事してバンド活動してカネと名声を手に入れたから独立して好きな事をやるのだ、と離脱していくパターン。事実そうだろうと思うし、そういう気概がなきゃミュージシャンなんて自分を信じて渡り鳥的な職業は出来ないだろうから、言うほど名声をどうのでもないのかもしれない。ただ、皆結局古巣に戻って再結成で稼ぎ始めたりするのだから結果的には何をどうしたら良かったのかなどと考える事もあるか。そんな事クヨクヨと言ってみた所で始まらないからどうでもいいだろ、ってのがロック、かもしれない。
パワーステーションサウンドの祖でもあるDuran Duranの1986年リリース作「Notorious」はギタリストのアンディ・テイラーがレコーディング途中で抜けて、ドラマーも去ってしまい3人体制となっての作品。それもDuran Duran的に音楽シーン的に絶頂期にこれだから勿体無い。出来上がったアルバムを聴いてみるとこれまでのDuran Duranとそこまで変わる事なく、むしろ進化した作品になっているからメンバーが音楽面で対立しての離脱では無さそうだ。当時もなんでだろうなぁと思ってたが、改めて理由をネットで見ていると、ドラマーは実家の農業を継ぐ、と。なるほど堅実な理由だ。アンディ・テイラーは音楽面らしいので、彼の実力からしたらこの手の音は面白味に欠けてしまったのだろうか。ギターの出番少ないが、それは元々だからどうなんだろうな、新しい刺激が得られなかったのかもしれない。そりゃパワステで色々やって新鮮な出会いを繰り広げて、認められてセッションやプロデュース面も分かってきて重宝されたらひとつ所に留まる方が制限される訳だ。なるほど、チャレンジャーな生き方を選んだようだが、その先がスティーブ・ジョーンズってのもまたロックだ。
そしてこのアルバムに話を戻すが、前作であれだけ派手に世間を騒がせてスーパースターまっしぐらの世界に向かったアイドルバンドとしては随分と地味に渋めに仕上げている作品との印象。ジャケットがモノクロってのもあるし、3人の神妙な顔付きも明るさと勢いがない。聴いてみれば音的にはかなり深掘りしたデュラン・デュランでありながらの深化形であるのは間違いなく、芸術性も高く独自個性な路線を進んでいるが、当時は酷評されていた。今でこそ高評価に変わっているが、当時はアイドルからメンバー離脱で暗いアルバム、との印象だからやむを得なかっただろうし、実際本作からバンドは下火になっていく。その実アルバムにはすでにザッパ・バンドからのウォーレン・ククルロやスティーブ・フェローンが参加しているので、音楽的な意味ではかなり強烈な布陣を整えていた。

ある程度成功したバンドから脱退してソロ活動に向かった人でバンドと同じくらいに成功を果たした人は傍目から見るとそれほど数多くない気がする。ただ、よく言われるのは仕事してバンド活動してカネと名声を手に入れたから独立して好きな事をやるのだ、と離脱していくパターン。事実そうだろうと思うし、そういう気概がなきゃミュージシャンなんて自分を信じて渡り鳥的な職業は出来ないだろうから、言うほど名声をどうのでもないのかもしれない。ただ、皆結局古巣に戻って再結成で稼ぎ始めたりするのだから結果的には何をどうしたら良かったのかなどと考える事もあるか。そんな事クヨクヨと言ってみた所で始まらないからどうでもいいだろ、ってのがロック、かもしれない。
パワーステーションサウンドの祖でもあるDuran Duranの1986年リリース作「Notorious」はギタリストのアンディ・テイラーがレコーディング途中で抜けて、ドラマーも去ってしまい3人体制となっての作品。それもDuran Duran的に音楽シーン的に絶頂期にこれだから勿体無い。出来上がったアルバムを聴いてみるとこれまでのDuran Duranとそこまで変わる事なく、むしろ進化した作品になっているからメンバーが音楽面で対立しての離脱では無さそうだ。当時もなんでだろうなぁと思ってたが、改めて理由をネットで見ていると、ドラマーは実家の農業を継ぐ、と。なるほど堅実な理由だ。アンディ・テイラーは音楽面らしいので、彼の実力からしたらこの手の音は面白味に欠けてしまったのだろうか。ギターの出番少ないが、それは元々だからどうなんだろうな、新しい刺激が得られなかったのかもしれない。そりゃパワステで色々やって新鮮な出会いを繰り広げて、認められてセッションやプロデュース面も分かってきて重宝されたらひとつ所に留まる方が制限される訳だ。なるほど、チャレンジャーな生き方を選んだようだが、その先がスティーブ・ジョーンズってのもまたロックだ。
そしてこのアルバムに話を戻すが、前作であれだけ派手に世間を騒がせてスーパースターまっしぐらの世界に向かったアイドルバンドとしては随分と地味に渋めに仕上げている作品との印象。ジャケットがモノクロってのもあるし、3人の神妙な顔付きも明るさと勢いがない。聴いてみれば音的にはかなり深掘りしたデュラン・デュランでありながらの深化形であるのは間違いなく、芸術性も高く独自個性な路線を進んでいるが、当時は酷評されていた。今でこそ高評価に変わっているが、当時はアイドルからメンバー離脱で暗いアルバム、との印象だからやむを得なかっただろうし、実際本作からバンドは下火になっていく。その実アルバムにはすでにザッパ・バンドからのウォーレン・ククルロやスティーブ・フェローンが参加しているので、音楽的な意味ではかなり強烈な布陣を整えていた。
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