Sandy & The Wild Wombats - Devoted to Rock'n' Roll

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Sandy & The Wild Wombats - Devoted to Rock'n' Roll (2017)
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 世界は広い2。それらしいアルバムジャケットだったので聴いてみれば案の定ロカビリー風味なサウンドが飛び出して来つつも随分と個性的なオーラを放っていたので調べてみながらの試聴。Sandy & The Wild Wombatsなどと名付けているくらいだから当然そのヘンのに影響を受けてのネーミングだろうと思いつつ、随分硬い音だなと感触を味わっていれば何とドイツのロカビリーバンド。そりゃ、日本のロカビリーバンドもあるくらいだから世界中どこにいてもおかしくないと判ってはいても、実際こうして世界中のロカビリーバンドを聴いた事もなかったので少々びっくりした。それでいながら各国の個性も聴かれるレベルの違いがあるのも面白い。

 Sandy & The Wild Wombatsの2017年2枚目のオリジナルアルバム「Devoted to Rock'n' Roll」はご機嫌なロカビリーから始まる。アルバムジャケットからして女性ボーカルの迫力あるロックかと思ってたが、硬質でダミ声に近い歌声が聞こえてくる。歌い方自体はソフトな面もあるので、上手い具合に声質を生かしてボーカルしているようだ。そしてバックのメンツのプレイがこれまたスリリングで当然上手くてツボを得ているから安心して聴いていられる。ただ、新しさを求めると少々困るので、この意外な組み合わせを楽しむのが良いだろう。ブライアン・セッツァーバンドでしゃがれ声のイメルダ・メイが歌っているようなモンか。ただ、音が無国籍調なのはドイツらしいと言うのか面白いと言うのか、それこそドイツ。

 ロカビリーの解釈をそれぞれ色々な国で今の時代でもやってて、世界に知られるくらいの立ち位置にあるのだから凄い。ネット時代だからとも思えないし、マニアがたくさんいるようにも思えないので、普通に温故知新を狙っての売り方だろうか、それにしても上手いから狙って作っているような部分もあるかも。市場に無い音を届けていくやり方もあるし、そのヘンは分からないが、存分に楽しませてくれたサウンド。






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フレ
Posted byフレ

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