Quantum Jump - Quantum Jump

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Quantum Jump - Quantum Jump (1976)
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 色々なアルバムやバンドを聴きすぎると何聴いてるのか分からなくなる、何のために聴いているのか混乱してくる事もあるので自分なりに線を引いて聴いている事もある。好きだから聴く、気になったので聴いてみるがその結果気に入ったかどうか、勉強のために聴いてみる、など。そういうの考えずに耳に入ってきて気になったのは探して聴くが、その結果どう思うか、によって今後の聴き方も決まる。思いのほか気に入った、今なら聴ける、そういう聴き方もあるのか、など発見も様々あるが、本質的には好きだから聴き続けるが望ましい。プロデューサーから聴く、誰かが参加してるから聴くなどのきっかけもあるだろう。幅広すぎる世界だから大変だ。

 先日ルパート・ハインが亡くなったらしい事をTwitterで知ったが、そういう人もいたなと久々に名前を聞いて思い出した。ロックと言うよりはポップス、プロデューサー仕事で才能ある天才肌だった人らしいが、改めて探ってみると凄い人だった事が分かった。それで流れもあってルパート・ハインが参加していたQuantum Jumpなるバンドの1976年ファーストアルバム「Quantum Jump」を聴いていた。まず、ベースにJohn G Perryと言えばカンタベリーの雄、Caravanの人だが、良き相棒としてこの頃一緒にやっている。そしてやっている音楽は、これまた恐ろしく幅広いサウンドで、基本ポップス…なのかロックなのか、その中間的、曲によってはザッパを彷彿とさせるのもあるし、プログレッシブなのもある。当然キャッチーでポップなのもあるしハードにギターが鳴らされる曲もあるから音楽の玉手箱的になってる。その才能の豊かさがルパート・ハインの名を広めたのだろう。

 言われてみればカンタベリー的な展開もあるし、このギタートーンも個性的だがあまりあちこちで名前が出てくる人でもないからスタジオミュージシャンかもしれない。ルパート・ハインが全面指揮しているだろうが、一発で良い曲と思うものはなく、ミュージシャン寄りに作られているからか演奏を聴いていると面白さが分かる面も大きい。売れる売れないだったら売れないだろうとは思うが、こうして残されているのは質の高さからか。もう一枚アルバムをリリースしているので、時代的にこの手のコンテンポラリー路線もチャンスはあったと読める。





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フレ
Posted byフレ

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