Gene Simmons - Gene Simmons
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Gene Simmons - Gene Simmons (1978)

昔はアルバム一枚聴くのも腰を据えて楽しみにじっくりと一曲づつクレジット眺めながら、アルバムジャケット見ながら中ジャケの写真もじっくりと舐めるように見尽くしながら聴いていた。そのウチにギターを手に取ってコードを探しながら音を取れるなら取りながら楽しんでいたが、いつからかBGM的に流れるようにもなり、CD時代になればもうアルバム冒頭から何曲くらいまでが真面目に聴ける範疇、みたいな聴き方になり今じゃ一曲単位に近いのかもしれない。自分的に一曲単位はさすがに無いが、それ言ったら昔もシングルヒットがあったから一曲単位の感覚は50年代からあっただろう。今はその時代に回帰していると思えばさほど変わっていない、どころか元に戻っていると解釈できようか。
ご存知KISSのGene Simmonsが1978年にメンバーの皆のソロアルバムと共にリリースした「Gene Simmons」。この頃のリスナーは恐らくKISSならアルバム一枚で済む所をメンバー4人がソロアルバムを同時に出したから4枚共買わないといけないハメになり、それはそれは大変な金策に悩んだ事だろう。友達と買うアルバムを違えてお互いテープに録音し合うなどした人も数多いだろうし、レコードを交換した人もいるかもしれない。メンバー4人分のソロアルバムを全部聴いて初めて誰々のソロが一番良い、と言えるのだから聴かないといけない。それがまた友達の中で自分が自慢できる事にもなるのだから率先して何とか集めるのだろう。そんな時代。この頃は大人買いなどした人も多くなかったハズ。それもそのはず、キッスは子供騙しのR&Rバンドだったからまとめて買える大人が聴くアルバムじゃなかった。勝手な勘違いかもしれないが…。
そのジーン・シモンズのアルバムはさすがにキッスの総帥だけあって、交流関係がゴージャス、その分のゲスト参加陣営が豊富で、ほぼ全ての曲に誰かしら有名人、それなりのアメリカを代表するミュージシャンが参加している始末。おかげでカラフルなアルバムに仕上がっているので、それ自体が売り文句。音楽的な面ではこれもまたキッスを代表するかのようなメロディアスでキャッチー、そしてポップで軽やかなサウンドばかりと、悪魔のR&Rなどはほとんどない。アルバムジャケット見なけりゃ普通にポップなシンガーのアルバムに聴こえるレベル。それこそがジーン・シモンズの狙いだっただろう。キッスではないキッスらしいアルバム、それでいて楽しめる作品を狙ったのだろう。本人はベーシストだからギターに自由な人選出来たのも派手さに拍車を掛けたかもしれない。ジョー・ペリーにリック・ニールセン、ジェフ・バクスターにボブ・シーガー。コーラスやボーカルではマイケル・デ・バレスにシェール、ジャニス・イアンやドナ・サマーと幅広い。

昔はアルバム一枚聴くのも腰を据えて楽しみにじっくりと一曲づつクレジット眺めながら、アルバムジャケット見ながら中ジャケの写真もじっくりと舐めるように見尽くしながら聴いていた。そのウチにギターを手に取ってコードを探しながら音を取れるなら取りながら楽しんでいたが、いつからかBGM的に流れるようにもなり、CD時代になればもうアルバム冒頭から何曲くらいまでが真面目に聴ける範疇、みたいな聴き方になり今じゃ一曲単位に近いのかもしれない。自分的に一曲単位はさすがに無いが、それ言ったら昔もシングルヒットがあったから一曲単位の感覚は50年代からあっただろう。今はその時代に回帰していると思えばさほど変わっていない、どころか元に戻っていると解釈できようか。
ご存知KISSのGene Simmonsが1978年にメンバーの皆のソロアルバムと共にリリースした「Gene Simmons」。この頃のリスナーは恐らくKISSならアルバム一枚で済む所をメンバー4人がソロアルバムを同時に出したから4枚共買わないといけないハメになり、それはそれは大変な金策に悩んだ事だろう。友達と買うアルバムを違えてお互いテープに録音し合うなどした人も数多いだろうし、レコードを交換した人もいるかもしれない。メンバー4人分のソロアルバムを全部聴いて初めて誰々のソロが一番良い、と言えるのだから聴かないといけない。それがまた友達の中で自分が自慢できる事にもなるのだから率先して何とか集めるのだろう。そんな時代。この頃は大人買いなどした人も多くなかったハズ。それもそのはず、キッスは子供騙しのR&Rバンドだったからまとめて買える大人が聴くアルバムじゃなかった。勝手な勘違いかもしれないが…。
そのジーン・シモンズのアルバムはさすがにキッスの総帥だけあって、交流関係がゴージャス、その分のゲスト参加陣営が豊富で、ほぼ全ての曲に誰かしら有名人、それなりのアメリカを代表するミュージシャンが参加している始末。おかげでカラフルなアルバムに仕上がっているので、それ自体が売り文句。音楽的な面ではこれもまたキッスを代表するかのようなメロディアスでキャッチー、そしてポップで軽やかなサウンドばかりと、悪魔のR&Rなどはほとんどない。アルバムジャケット見なけりゃ普通にポップなシンガーのアルバムに聴こえるレベル。それこそがジーン・シモンズの狙いだっただろう。キッスではないキッスらしいアルバム、それでいて楽しめる作品を狙ったのだろう。本人はベーシストだからギターに自由な人選出来たのも派手さに拍車を掛けたかもしれない。ジョー・ペリーにリック・ニールセン、ジェフ・バクスターにボブ・シーガー。コーラスやボーカルではマイケル・デ・バレスにシェール、ジャニス・イアンやドナ・サマーと幅広い。
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