Vandenberg - 2020
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Vandenberg - 2020

ハードロックからブルースに回帰するギタリストは数多くいるが、メタルの世界からブルースに進むギタリストはほぼ皆無だろう。ブルースってテクニック的にはまるで難しくもないからテクニック探求の側面を伴うメタルギタリスト的にはそこまで探求するプレイじゃないのは確か。だからそのテイストを持ったプレイは当然出来ちゃうが、そこにこだわる必要性が無いだけと思われる。昔はメタルギタリストはブルース弾けないだろ、と思ってたが、そんなハズは絶対無いのも分かってるから既に通過しているだけ、と捉えてる。新たな世界を創造するミュージシャンが現存のスタイルに固執する必要もないし。
2020年に35年ぶりにアルバムをリリースして復活したVandenbergの4枚目の作品「2020」。エイドリアン・ヴァンデンバーグその人はホワイトスネイクや近年ではムーンキングスの活動もあるので、シーンに居なかったワケじゃないが、今回はそれでもVandenberg名義で作り上げてきた事に意味があろう。聴く側もどこか80年代のあのヴァンデンバーグのイメージを期待して聴くし、実際出てくる音もそのテイストが強いから概ね期待通りのサウンドで、裏切られる事もなく馴染めるサウンド。ボーカルにロニー・ロメロ…と書いてるが、レインボウに居た事ある人か、程度しか自分的には名前を知らない。だから概ねヴァンデンバーグの新メンバー程度で聴いているが、他もそれなりに名を知られているバンドに在籍していたメンツだそうで、Epicaのドラマーが参加しているのに少々驚きを覚えた。ただ、オランダだからと言われるとなるほど、新旧そんな付き合いもあるのかと納得。世界に羽ばたいているオランダのミュージシャンやバンドはそりゃ数多くはないからそのレベル感での合流だろうか。
アルバムは快活でナチュラルなギターの歪み具合の音で始まる古き良きハードロックサウンド。リズムもリフも構成も正にヴァンデンバーグらしい音で、この人らしさが出ている。立て続けに聴いているとどの曲もそんなテイストで、ともすればどれも似たような曲じゃないかと思ってしまうくらいには色合いがしっかりと出ている。ボーカルもさすがに上手いし、声質的にはやや粘質系の少々ブルージーさを含むサウンドにピッタリの歌声なので、そこも含めたヴァンデンバーグらしい。そこで聞けるギタープレイも快活でホワイトスネイクで経験した王道ハードロックでのスタイルが見事にここで生かされているようにも思う。齢66歳にしてヴァンデンバーグここに再降臨と言わんばかりの快作は見事で、セカンドアルバム「誘惑の炎」に次ぐ名作の仕上がりとも言える。

ハードロックからブルースに回帰するギタリストは数多くいるが、メタルの世界からブルースに進むギタリストはほぼ皆無だろう。ブルースってテクニック的にはまるで難しくもないからテクニック探求の側面を伴うメタルギタリスト的にはそこまで探求するプレイじゃないのは確か。だからそのテイストを持ったプレイは当然出来ちゃうが、そこにこだわる必要性が無いだけと思われる。昔はメタルギタリストはブルース弾けないだろ、と思ってたが、そんなハズは絶対無いのも分かってるから既に通過しているだけ、と捉えてる。新たな世界を創造するミュージシャンが現存のスタイルに固執する必要もないし。
2020年に35年ぶりにアルバムをリリースして復活したVandenbergの4枚目の作品「2020」。エイドリアン・ヴァンデンバーグその人はホワイトスネイクや近年ではムーンキングスの活動もあるので、シーンに居なかったワケじゃないが、今回はそれでもVandenberg名義で作り上げてきた事に意味があろう。聴く側もどこか80年代のあのヴァンデンバーグのイメージを期待して聴くし、実際出てくる音もそのテイストが強いから概ね期待通りのサウンドで、裏切られる事もなく馴染めるサウンド。ボーカルにロニー・ロメロ…と書いてるが、レインボウに居た事ある人か、程度しか自分的には名前を知らない。だから概ねヴァンデンバーグの新メンバー程度で聴いているが、他もそれなりに名を知られているバンドに在籍していたメンツだそうで、Epicaのドラマーが参加しているのに少々驚きを覚えた。ただ、オランダだからと言われるとなるほど、新旧そんな付き合いもあるのかと納得。世界に羽ばたいているオランダのミュージシャンやバンドはそりゃ数多くはないからそのレベル感での合流だろうか。
アルバムは快活でナチュラルなギターの歪み具合の音で始まる古き良きハードロックサウンド。リズムもリフも構成も正にヴァンデンバーグらしい音で、この人らしさが出ている。立て続けに聴いているとどの曲もそんなテイストで、ともすればどれも似たような曲じゃないかと思ってしまうくらいには色合いがしっかりと出ている。ボーカルもさすがに上手いし、声質的にはやや粘質系の少々ブルージーさを含むサウンドにピッタリの歌声なので、そこも含めたヴァンデンバーグらしい。そこで聞けるギタープレイも快活でホワイトスネイクで経験した王道ハードロックでのスタイルが見事にここで生かされているようにも思う。齢66歳にしてヴァンデンバーグここに再降臨と言わんばかりの快作は見事で、セカンドアルバム「誘惑の炎」に次ぐ名作の仕上がりとも言える。
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