Dana Fuchs - Songs from the Road

0 Comments
Dana Fuchs - Songs from the Road (2014)
B00LPJ3MGO

 エンターティナーの世界はどうなっていくのだろう?人が集まる事がご法度になるならばライブ活動は基本難しくなるだろうから、コンテンツビジネスしかなさそうだ。ただ、そのコンテンツもCDやDVDが売れない今の時代、DLだけで商売が成り立つのだろうか?先日も映像アイテムをDLで探してみたが見つからない。音源はDLや聴き放題サービスで何とかなるようになってきたが、映像は全くダメだ。YouTubeの非合法ULコンテンツなら見れる可能性があるが、と言うかそれしか見つからない場合が多い。それじゃ流通させる手段が出来上がっていないのかもしれない。バンドやアーティストのオフィシャルが流すしかないが、それじゃビジネスにならない。難しい所だ。

 Dana Fuchsの2013年のライブをパッケージした恒例の「Songs from the Road」。ジャケットからして良い表情のライブが伺えるし、明らかにブルースだろ、との信頼感もあってこの勢いを味わうべく聴いてみる。冒頭から期待を外さないしゃがれ声でのジャニス節がナチュラルに聴けるブルース・ロック。それこそいつの時代の音を出しているのかと思うくらいには古いブルース・ロックのまま、しかもブリティッシュじゃなくてアメリカのブルース・ロック的で、迫力のあるサウンドが聴き応え満点。こういうのこそエンターティナーショウだろうし、アメリカでウケるライブそのままな気がする。曲を知らなくてもそのままカラダで味わえる、楽しめる、踊りたくなるようなグルーブ。だからこそウケているのだろう。

 ジャニスは悲壮感漂う歌声だったが、Dana Fuchsのはもっと前に出て来る歌声なので、声質として比較される面はあるが、歌っている姿や歌そのものはジャニスとは大きく異なる。バックの演奏もロック的だから面白いし、意外なパターンでこの手の音が聴けてラッキーだった。何度も聴くものじゃないが、聴いてて心地良いスタイル、歌声と演奏によるロックだから馴染める。ロックってこういうので良いんだよ、そう言いたくなるアルバム。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply