Erja Lyytinen - Songs From The Road

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Erja Lyytinen - Songs From The Road (2012)
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 真面目に調べてなかったが、BSMFレーベルのこのライブCD+DVDシリーズは何枚もリリースされているようだ。ふとイリア・ライチネンのジャケットも見つかってしまったので、どれどれとついでに聴いてしまった。彼女はフィンランド出身のブルースウィメンで以前アルバムを聴いてブログにも書いているが、やはりアメリカの純ブルースとは異なりブルース・ロック、よりもちょっとブルース寄りな印象だった。フィンランドとブルースは自分的にはまるで繋がらなくて、過去のフィンランドのバンドやギタリストでブルース云々などほとんど聴いた事がない。ハノイ・ロックスのアンディ・マッコイが弾かせれば上手いだろうが、そこまで全面に出してこないし、その意味でフィンランド的にはかなり革新的な女性でもあるのでは?

 Erja Lyytinen「Songs From The Road」は2012年リリース作品で、いつもの良い感じのジャケットとDVD付き。ボディコン衣装でブルース弾いてるからそのギャップ感が凄いが、音だけ聴いているとどうにも不思議。ギターはフレーズはブルーススケール展開だが、音色はそこまでブルースでもなく普通に出てきている感じ。そこにイリアの歌が被さるが、これもまたブルースな歌い方とは異なり、普通に歌唱力のある歌でしかなく、ポップス歌っても全然イケる声質。だからチグハグ感溢れてて面白い。曲は3コード主体なのでコンテンポラリーさはさほど感じないハズなのに、聴いていると3コード主体的に聴こえてこない。その意味ではブルース・ロックスタイル…、いや、完全にロック。

 しかしこの頃、世界各国から女流ブルースウィメンが続々と出て来たのは何故だろう?BSMFレーベルが画策したシーンだったのか、偶然スポットを浴びたのか不思議だが、そんな女性たちが多数居た事にも驚く。おかげで随分意外性と斬新性を楽しめているし、そこから本格的にポップスに進む人、ギタリストになる人、フワフワしちゃう人と色々居るようだが、皆が皆ライブがカッコ良いし、ホントにギター好きで弾いているのも分かるから楽しい。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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photofloyd(風呂井戸)  

フィンランド出身というのが又興味ありますね。
北欧は今やジャズ界でも充実の一歩にありますし・・・
ミュージックに対しての社会感覚が温かいのかも知れません。
ブルースとは ? と、考えてもどこか一致しないところが魅力的です(私のような偏屈人にとって)。これはちょっとお相手させて頂きたいです。

2020/05/19 (Tue) 17:38 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>photofloyd(風呂井戸) さん

フィンランド出身、顔の作りからして納得とは思いますが(笑)…
ブルースとは?おそらく今では全世界的に普通にルーツになっているのかも、と…。

2020/05/23 (Sat) 22:16 | EDIT | REPLY |   

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