Joanne Shaw Taylor - Songs from the Road

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Joanne Shaw Taylor - Songs from the Road (2014)
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 カラッと乾いた空気感が心地良く流れるアメリカのサウンドに対して、同じようなリズムとプレイをしていてもまるで景色が異なるサウンドが出て来るのが英国ロック、と言うかブルースの世界も同じで、その意味ではそもそもブルースはアメリカのものなので他の国から出て来た連中が奏でてもああはなりにくいのは確か。これはホント、ロックでも何でも面白いもので、例えば日本人のバンドがどれだけ洋モノを真似してやっても日本の音になるのはお気づきだろう。それと同じでやはりどういうワケかその国々的な空気感や音色や特性が出て来る。そして今回も普通に手を伸ばして聴いていたが、自分がこういうの好きだな、と実感して気づいてみればそれは英国ロックの音だったからとのオチ。

 Joanne Shaw Taylorが2013年にリリースしたCD+DVDの「Songs from the Road」。このジャケット…、このレーベルリリースの傑作ライブ・アルバムはこのタイトルで出しているのだろう。自分が知ったのはルーサー・アリソンの同名タイトルアルバムで、Savoy Brownも同じのを出してて、多分自信作のライブじゃなきゃ出さないだろうから、その意味では期待も出来る。案の定初っ端から泥臭いフレージングのブルース調プレイから始まり勢い込んでのブルース・ロックが聴ける。そう、やはりブルース・ロックになるのがこの人の面白さ。アメリカのブルースとは違って普通にロックです。同時代的にブルースウィメンとして知られて出てきている面はあるが、その影響もありつつのブルース・ロックウィメンだ。それもちょいとハードロック的側面すら持っている、正に70年代のブルース・ロック風味すらある。

 だから自分的に聴いてて、そして見ていてもすんなりと馴染める音だし、その言い方ではStone The Crows的な位置付けとして聴くのが良いかもしれない…ってその方が分かりにくいか。ユニークなのはレスポールメインで弾いてるのにさほど線の太い音ではなく、それこそがレスポールの音なのかもしれない。リフ弾いてる時は心地良い歪みだから、ソロプレイ時の指力の違いもあるかも。そういうの気にしてみると色々と面白くて、そこまでエフェクター凝ってる事もないだろうから、ストレートにレスポールの音が出ているとすれば実に女性的な音。楽曲にしても3コードブルースじゃなくて、しっかりブルース・ロックしてるから馴染めるし、歌もしゃがれ声で迫力あるのでかなり楽しめるライブ。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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photofloyd(風呂井戸)  

お嬢ブルース・シリーズ いいですね。
この世界知らずに来たのが悔やまれます。今からでも・・・遅くないですよね ^^)
買います、このアルバム。

2020/05/19 (Tue) 17:46 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>photofloyd(風呂井戸) さん

これがまた発展しているので何度もハマってます。
はい、これからでもまだまだ遅くないです。
ってか、かなり遊べます。

2020/05/23 (Sat) 22:17 | EDIT | REPLY |   

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