Samantha Fish - Wild Heart

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Samantha Fish - Wild Heart (2015)
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 進化系ブルースや進化系カントリーな音が幾つか出て来てその保守的なスタイルの世界でも遅々としてではあるが穏やかに新しい潮流も流れ込んで来ているようだ。それでも10年で1cm程度と形容するレベルでしかないのかもしれないが、たまにSRVみたいに10mくらいぶっ飛ぶ存在もあったからそこそこの進化系だろう。ここ最近ではそこまでのかっ飛ばし感は見当たらないと思うが、Gary Clark Jr.世代はかなり進化させている気もするし、これからも進化させていくだろう。その進化系のひとつに女流ブルースシンガーの到来も挙げられる。この20年レベルでそれなりにシーンを形成してポジションを作り上げていると言えるだろう。

 Samatha Fishもアマゾンプライムで何枚もアルバム聴けるのか、と久々に適当に流してみたらどことなくホッとした感と多少の進化系による刺激を味わえたので、こりゃなかなかお気軽に楽しめると何枚も聴いてしまった。その中から2015年にリリースされた3枚目のアルバムとなる「Wild Heart」をご紹介。サマンサ・フィッシュのアルバムを何枚か聴いてて思うのは、徐々に進化しているのと、作風やブルースのリズムの違い、グルーブコントロールも挑戦しているのか、作風が異なると言うよりも取り組み方が違うと言う感じもあって、一筋縄にこういうギターと歌だ、とのイメージを持ちにくい。プロデューサーによる作品の変化が大きいのかもしれないがそれを楽しめれば面白い側面を幾つも味わえる。

 一言でブルースギタリスト・シンガーと言っても当然それだけに留まらずソングライターな面も出て来るし、どうせ演奏するならそういう比重もかかるだろう。だからロック的なスタイルから純ブルース的、単なるバラードやカントリータッチなどその手のサウンドが混在して登場するし、ちょっとオシャレな女流シンガー的に聴かせているが、ギターも実は凄いよ的な立ち位置狙いでもあろう。あまりこの手のサウンドに触れたことないリスナーが、こういうのから裾野が広がっていくのは良いだろうと思うし、自分的にも世界は広がっているので手軽に楽しめる。





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フレ
Posted byフレ

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