Sly & The Family Stone - Fresh

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Sly & The Family Stone - Fresh (1973)
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 アマゾンプライムに加入したのは主に洋物の映画やドラマ系を観るためだが、入ってみると案外音楽系もそれなりに聴けたり、簡単な雑誌程度も見れるらしくパラパラと見ていた。音楽モノの映画やビデオはほとんど見ることもなく過ごしていたが、たまに何かあるかなと探してみると意外なものが見れたりする。大抵は自分じゃセレクトしないだろうバンドやビデオなので、せっかくだから見ておこうかと気軽に見る場合が多い。そのおかげでまた余計な知識や見聞が付いてしまうが、趣味だからしょうがない。その流れでふと見てたらスライ&ザ・ファミリーストーンの追っかけファンが作った映画、と言うかドキュメンタリーが見れて、なかなかユニークな刺激を受けたのでちょいとスライ聴いてみようかと。

 1973年リリースの6枚目のアルバム「Fresh」はリズム隊を若いメンバーに入れ替えての新たなチャレンジに取り組んだ意欲作。自分的には恥ずかしながらこのアルバムはベスト盤だろうとずっと思ってて、まとも探さなかったし聴かなかったので、これがオリジナルアルバムだったと認識するまで聴いた事がなかった。何故ベスト盤と思ったのかは不明だが、ちょいと勿体無い事したかもしれない。ただ、若かりし頃だったら全然ピンと来ないままサラリと聴いてオシマイだったと思うので、少々後になって聴いた方が良かったアルバムだとも思える。ここまでヘヴィにポップにディープにファンクと言うかソウルと言うか、ヌメヌメしたサウンドだとどうやって聴いて良いか分からなかっただろうし、明らかにロックとは異なる世界だが、それでもスピリットは同じだから共感できる不思議なアーティスト。

 これまでのラリー・グラハムも凄いベースだったが、ここでのラスティ・アレンも凄まじいベースラインをこれでもかと聴かせてくれるので、穴埋めどころか更に躍進させたプレイにスライが盛り上がってやりやすくなったように感じる。この手の作品はただ聴いているだけだとどうしてもかったるくなるが、じっくりとリズムを捉えて耳にしているとグイグイのノレるので面白い。日常的に慣れていないリズムやグルーブだから新鮮さもあるし、音楽の幅の広さも実感するナイスなアルバム。紆余曲折歩んでいるスライの人生を映画で見てしまったからか、より一層身近なアルバムの音として聴けるようになった。





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フレ
Posted byフレ

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