Slipknot - Disasterpieces
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Slipknot - Disasterpieces (2002)
![Disasterpieces [DVD] [Import]](https://m.media-amazon.com/images/I/413Bx1qwyFL.jpg)
90年代頃から今に至るまでこの手のヘヴィサウンドのトップを走るのはやはりスリップノットになるだろう。幾つかのバンドを聴いていてもどこかにスリップノットで聴かれるリズム、アレンジ、チャレンジが聴き取れるからだ。それがスリップノットが応用したものでも、彼等から影響を与えたものであっても、だ。ヒップホップのりの歌い方、とは少々異なるが、リズムに歌詞を載せて叫ぶスタイルは実践されているから、既に自身達のボーカルスタイルとして取り込まれている。ヘヴィなサウンドに破壊的なパンクエッセンスを取り込みパワフルに押し迫るスタイルもそのまま出来上がっている。更に不気味なマスクを被っているからバンドの猟奇的印象が強調される。
Slipknotの最強時代は最初期のインパクトだろう。その頃のライブドキュメンタリーを記録した映像が「Disasterpieces」で見れる。これがまた初期の若々しくアグレッシブで迫力満点なライブが味わえるので確実にスリップノットの世界観に入り込める。しかし、スリップノットが最も優れていて凄いのはこの演奏力の高さだ。更にアレンジ能力の高さから過去に聴いた事のないレベルでのアレンジが施されていて、楽曲を覚えるのも一苦労。昔のプログレッシブ・ロックの比じゃないくらいに目まぐるしくアレンジが、曲が進化変化していき、ボーカルにしても同じメロディが出て来るのか?という程に多彩な旋律に覆われている。デス声、生声、妙にメロディアスな美しい旋律の歌声、ヒップホップ調のリズミカルな歌声とこれほど使いこなすボーカルの素晴らしさがこのノイズでラウドなバックの上に乗っかっているのも不思議。
ギターにしても実に凝りまくったフレージングが散りばめられながらもこのヘヴィさを聴かせてくれる。実は高音域での効果音風味の音もギターで奏でているので決してヘヴィサウンドだけでもないハズだ。そこを上手く補っているのはサンプリング担当になるのか。どういう効果が目立つのかイマイチ理解しにくかったが、ライブビデオ見ているとそこでそう使って狂気を煽る音を出している事が良く分かった。更に何と言っても強烈なのがドラムの上手さ。ここまでの上手さはそうそう聴けないレベルのドラミングで、この手のバンドを幾つ見てもこのレベルの上手さを持つドラマーは多くはないはずだ。故にこのバンドは実にクールで知性的。そしてテクニカルで戦略的だから売れないハズはなかった。そんな冷静な分析しなくても普通に単純にスゲェ、カッコ良い!だけで飛び付けるからそれで十分だが、深みに入ってもその深さを持っている凄さ。更に実はここまでの深みを持ったこの手のバンドは他には見当たらないので、唯一無二の存在感なのは周知の事実か。
デビュー時に目にしてその凄さを味わったから何となくそのまま脇道で追いかけていた部分あるが、音のヘヴィさと深化するアレンジの複雑さに聞きにくさを覚えてどっぷりハマるまでは行かなかった。ただ、凄いな、との感覚はあったから気になってて、いつしか自分もこの手の音が聴けるようになってきたから今は楽しめている。今更だが、こういうバンドの面白さをつくづく味わっていけるのはありがたい。
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90年代頃から今に至るまでこの手のヘヴィサウンドのトップを走るのはやはりスリップノットになるだろう。幾つかのバンドを聴いていてもどこかにスリップノットで聴かれるリズム、アレンジ、チャレンジが聴き取れるからだ。それがスリップノットが応用したものでも、彼等から影響を与えたものであっても、だ。ヒップホップのりの歌い方、とは少々異なるが、リズムに歌詞を載せて叫ぶスタイルは実践されているから、既に自身達のボーカルスタイルとして取り込まれている。ヘヴィなサウンドに破壊的なパンクエッセンスを取り込みパワフルに押し迫るスタイルもそのまま出来上がっている。更に不気味なマスクを被っているからバンドの猟奇的印象が強調される。
Slipknotの最強時代は最初期のインパクトだろう。その頃のライブドキュメンタリーを記録した映像が「Disasterpieces」で見れる。これがまた初期の若々しくアグレッシブで迫力満点なライブが味わえるので確実にスリップノットの世界観に入り込める。しかし、スリップノットが最も優れていて凄いのはこの演奏力の高さだ。更にアレンジ能力の高さから過去に聴いた事のないレベルでのアレンジが施されていて、楽曲を覚えるのも一苦労。昔のプログレッシブ・ロックの比じゃないくらいに目まぐるしくアレンジが、曲が進化変化していき、ボーカルにしても同じメロディが出て来るのか?という程に多彩な旋律に覆われている。デス声、生声、妙にメロディアスな美しい旋律の歌声、ヒップホップ調のリズミカルな歌声とこれほど使いこなすボーカルの素晴らしさがこのノイズでラウドなバックの上に乗っかっているのも不思議。
ギターにしても実に凝りまくったフレージングが散りばめられながらもこのヘヴィさを聴かせてくれる。実は高音域での効果音風味の音もギターで奏でているので決してヘヴィサウンドだけでもないハズだ。そこを上手く補っているのはサンプリング担当になるのか。どういう効果が目立つのかイマイチ理解しにくかったが、ライブビデオ見ているとそこでそう使って狂気を煽る音を出している事が良く分かった。更に何と言っても強烈なのがドラムの上手さ。ここまでの上手さはそうそう聴けないレベルのドラミングで、この手のバンドを幾つ見てもこのレベルの上手さを持つドラマーは多くはないはずだ。故にこのバンドは実にクールで知性的。そしてテクニカルで戦略的だから売れないハズはなかった。そんな冷静な分析しなくても普通に単純にスゲェ、カッコ良い!だけで飛び付けるからそれで十分だが、深みに入ってもその深さを持っている凄さ。更に実はここまでの深みを持ったこの手のバンドは他には見当たらないので、唯一無二の存在感なのは周知の事実か。
デビュー時に目にしてその凄さを味わったから何となくそのまま脇道で追いかけていた部分あるが、音のヘヴィさと深化するアレンジの複雑さに聞きにくさを覚えてどっぷりハマるまでは行かなかった。ただ、凄いな、との感覚はあったから気になってて、いつしか自分もこの手の音が聴けるようになってきたから今は楽しめている。今更だが、こういうバンドの面白さをつくづく味わっていけるのはありがたい。
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