Laibach - Opus Dei

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Laibach - Opus Dei (1986)
Opus Dei

 インドアな多趣味派だと外に出るなと言われても普通に籠もってやりたい事、調べたい事、作りたい事、学びたい事、鍛錬する事などいくらでもやる事があって全く困らないし、実際一週間くらい外に全く出ないで籠もり切りだった事も何度もあるからそこで耐えられないと言うお話も分からないでもないが、自分的にはさほど影響がない。実際は真逆で外に出まくっているからそんな事も言えた話ではないが。本読むのでも映画見まくるでも良いし、ギターを弾きまくって練習しまくるでも、Macで音楽作りに励むでも良いし、ホント、時間あればあるだけやりたい事ある。音楽聴きまくるでも良いし。

 Laibachは旧ユーゴスラビア、現スロヴェニアのバンドだ。1987年にリリースされた「Opus Dei」が日本でのデビューアルバムとなるがバンド自体は1980年に結成されていたらしい。それにしても聴いてみると驚くほどに前衛的なインダストリアルサウンド、これこそインダストリアルと唸らされる音が出て来るから面白い。ラムシュタインってこのバンドのメタルバージョンでしかない事も知らされるし、このヒネたブラックなユーモアセンスもヨーロッパのあの辺ならではのセンスか。本気ともジョークとも取れるギリギリの線での、と言うか普通に見れば超えているセンス。歴史を紐解くとスロヴェニアは元々ナチスドイツに占領されつつあったトコロから脱却しての再建だったが、それでいてドイツ語でのバンド名、歌詞でシーンに登場してきたツワモノ。このジョークがどこまで通じたのかはともかく、アルバムを聴いてみればそのジョークも理解する部分もあるし、本気で分からない所もあるのが面白い。

 「Opus Dei」は冒頭からしてガツンとくるハンマービートとインダストリアルサウンド、続いては見事にハマり切っているどこかで聴いたようなメロディ…と思ったらQueenの「One Vision」だった。アレがこんな風になるのか?しかもほぼ同じ頃のカバーじゃないか。いやはや驚くばかりの革新性だし、今聴いても突出したバンドサウンドでユニークな存在を十二分に示している素晴らしきアルバム。名盤かと言われるとそういう話でもないが、斬新な刺激を受けられる美しいアルバムと思う。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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トアド  

ほんと、音楽好きだと家に籠ってても全然飽きませんよね。むしろ、これから先の人生ずっとこもってても足りないくらいかも。

インダストリアル・クラウトロックは共産圏のお得意分野ですね。One Visionのカバーも、元曲はなんだか世界平和的な内容なのに、こっちは危ないプロパガンダに聞こえてしまいますね(笑)。

2020/04/10 (Fri) 00:11 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>トアドさん

そうなんですよね。StayHomeって嬉しいくらい(笑)。

共産圏…、そうですね。あの無機質感とイメージも合うし、外から聴くとプロパガンダ的に思えるのもありますね。独特の皮肉なんだろうなぁと。

2020/04/11 (Sat) 09:44 | EDIT | REPLY |   

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