Depeche Mode - Ultra
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Depeche Mode - Ultra (1997)

ゴシック系は発祥してから現代に至るまでファッションを筆頭にしっかりといつの時代にも残されていて一定数の信者を見かける。音楽的な意味でのゴシックロックバンドは常にいるとは限らないが、その手のバンドが大御所になっているからシーンに幾つかは必ず目立つ存在がいるのも面白い。時代は繰り返す。果たしてその音楽性の進化はどうなのだろうか、そもそもゴシックな音楽性は基本的には陰鬱で内省的なもので絶望感を表すものでもあるから凄い人気を誇るはずもない。ところが世間が病んでくるとその手の音が受け入れられるようになるのは過去実証済み。ココ最近の不安定な情勢だとまた世間が病んでくるのかもしれない。
Depeche Modeの1997年リリース「Ultra」。初期にはエレポップバンドとして、その後シーンにアイドル的に君臨しながらいつしかインダストリアルなサウンドを取り入れて硬質且つ内省的な音をエレクトリックのみで出し切る特殊なバンドとなり、ヨーロッパ全土での圧倒的な人気を誇る。ツアーもアルバムも売れ行きも好調で、次々とアイディアを具現化したアルバムをリリースしていくが、一方では廃人への道もまっしぐら、ドラッグとアルコールがバンドを覆い尽くしてメンバーの分裂と自殺未遂、アル中と無茶苦茶な状況。90年代に入ってまでそんなロックなライフスタイルが登場するのもどうかと思うが、相変わらずな世界。その地獄から生還してきたバンドの復帰作が本作。
それでも陰鬱さはそこまでじゃない。前向きとは言わないが、かなりアグレッシブな意思が聞き取れるクールなデペッシュ・モードがそのまま聴けるので、名盤とまでは言わないが、相変わらず安定のサウンド。人生の疲れからかすべてに重みを感じるのはこの手のバンドでは珍しいが、そこはロック的なお話。軽々しいポップバンドからインダストリアルを持ち込み、今度は人生の重さから着実に濃いロックバンドへと進んでいるエレクトリックバンド。唯一無二の世界観は今ではひとつのジャンルを形成している。

ゴシック系は発祥してから現代に至るまでファッションを筆頭にしっかりといつの時代にも残されていて一定数の信者を見かける。音楽的な意味でのゴシックロックバンドは常にいるとは限らないが、その手のバンドが大御所になっているからシーンに幾つかは必ず目立つ存在がいるのも面白い。時代は繰り返す。果たしてその音楽性の進化はどうなのだろうか、そもそもゴシックな音楽性は基本的には陰鬱で内省的なもので絶望感を表すものでもあるから凄い人気を誇るはずもない。ところが世間が病んでくるとその手の音が受け入れられるようになるのは過去実証済み。ココ最近の不安定な情勢だとまた世間が病んでくるのかもしれない。
Depeche Modeの1997年リリース「Ultra」。初期にはエレポップバンドとして、その後シーンにアイドル的に君臨しながらいつしかインダストリアルなサウンドを取り入れて硬質且つ内省的な音をエレクトリックのみで出し切る特殊なバンドとなり、ヨーロッパ全土での圧倒的な人気を誇る。ツアーもアルバムも売れ行きも好調で、次々とアイディアを具現化したアルバムをリリースしていくが、一方では廃人への道もまっしぐら、ドラッグとアルコールがバンドを覆い尽くしてメンバーの分裂と自殺未遂、アル中と無茶苦茶な状況。90年代に入ってまでそんなロックなライフスタイルが登場するのもどうかと思うが、相変わらずな世界。その地獄から生還してきたバンドの復帰作が本作。
それでも陰鬱さはそこまでじゃない。前向きとは言わないが、かなりアグレッシブな意思が聞き取れるクールなデペッシュ・モードがそのまま聴けるので、名盤とまでは言わないが、相変わらず安定のサウンド。人生の疲れからかすべてに重みを感じるのはこの手のバンドでは珍しいが、そこはロック的なお話。軽々しいポップバンドからインダストリアルを持ち込み、今度は人生の重さから着実に濃いロックバンドへと進んでいるエレクトリックバンド。唯一無二の世界観は今ではひとつのジャンルを形成している。
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