Capercaillie - Delirium
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Capercaillie - Delirium (1991)
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寒々しいサウンド、それこそがアイルランド的、との図式はU2で証明されているが、当然それだけでなく様々な音楽との融合を果たして進化している。それでも根底にあるのはその寒々した音で、決して明るく能天気にスカッと抜けるサウンドが出て来るハズもない。だからこそ芸術的側面が強いと感じられるし、深みを実感できるから音楽的にも文化的にもじっくりと取り組めるのがヨーロッパ音楽の面白さ。必ずそこには歴史的背景があり、文化があっての音楽だから。そんな事ばかりを感じながらアルバムやアーティストを聴いていた。もっと素直に楽しめば良かっただろうが、それだけじゃ勿体無いくらいの中身のあるアルバムに幾つも出会ったからしょうがない。
Capercaillieの1991年リリース作「Delirium」。ジャケットが象徴しているようにアイドル路線で売ろうとしていたのかもしれないが、中身はモロにアイルランド、ケルト民謡を主軸としたどちらかと言えば寒々しさが強調されたサウンドが詰め込まれている。そこを無視すると人間味はあるけど無機質なデジタルサウンドとも言えるかもしれないが、あまりにも民族的要素が強いからそうも思えない。久々に聴いていて思うが、とんでもなく革新的な音楽を奏でていたかもしれない。アイルランド特有の雰囲気を80年代のニコが奏でていたあの無機質な世界で包んでいるようにも聴こえるからだ。そんなふうに形容している批評を見たこともないので、その言い方の感覚が合っている自信も無いが、いわゆる民族楽器で奏でているサウンドではなく、シンセサイザーで作り上げた寒々しさが耳につく。
それでも人間味を感じるし、繊細な音色や楽器の使い方が聴こえてくるから不思議。それに加えてのゲール語の雰囲気だから宗教的ですらある。このどんよりとしたムードは他ではあまり聴けないので貴重なサウンドだし、その意味ではジャケットは見事にアルバムに収められている音楽を表しているようだ。
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寒々しいサウンド、それこそがアイルランド的、との図式はU2で証明されているが、当然それだけでなく様々な音楽との融合を果たして進化している。それでも根底にあるのはその寒々した音で、決して明るく能天気にスカッと抜けるサウンドが出て来るハズもない。だからこそ芸術的側面が強いと感じられるし、深みを実感できるから音楽的にも文化的にもじっくりと取り組めるのがヨーロッパ音楽の面白さ。必ずそこには歴史的背景があり、文化があっての音楽だから。そんな事ばかりを感じながらアルバムやアーティストを聴いていた。もっと素直に楽しめば良かっただろうが、それだけじゃ勿体無いくらいの中身のあるアルバムに幾つも出会ったからしょうがない。
Capercaillieの1991年リリース作「Delirium」。ジャケットが象徴しているようにアイドル路線で売ろうとしていたのかもしれないが、中身はモロにアイルランド、ケルト民謡を主軸としたどちらかと言えば寒々しさが強調されたサウンドが詰め込まれている。そこを無視すると人間味はあるけど無機質なデジタルサウンドとも言えるかもしれないが、あまりにも民族的要素が強いからそうも思えない。久々に聴いていて思うが、とんでもなく革新的な音楽を奏でていたかもしれない。アイルランド特有の雰囲気を80年代のニコが奏でていたあの無機質な世界で包んでいるようにも聴こえるからだ。そんなふうに形容している批評を見たこともないので、その言い方の感覚が合っている自信も無いが、いわゆる民族楽器で奏でているサウンドではなく、シンセサイザーで作り上げた寒々しさが耳につく。
それでも人間味を感じるし、繊細な音色や楽器の使い方が聴こえてくるから不思議。それに加えてのゲール語の雰囲気だから宗教的ですらある。このどんよりとしたムードは他ではあまり聴けないので貴重なサウンドだし、その意味ではジャケットは見事にアルバムに収められている音楽を表しているようだ。
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