そんなエアロの数多いアルバムの中でも多種多様の音楽性に溢れた作品が「Toys In The Attic」だと思っている。次作「Rocks」や「Draw The Line」が名盤として語られることも多く、実際良いアルバムだけどやっぱりバンドとしてできることの可能性を探りながら、しかも切羽詰ってではなくゆとりを持って模索していた時期のアルバムとしてはかなり面白く仕上がっている作品。超かっこ良いロックナンバーの「Toy In The Attic」から始まり、軽快なシャッフル「Adam's Apple」も他のバンドではあまり聴くことのない楽曲でいつ聴いても新鮮。「Big Ten Inch Record」だってそうだ。今ではRUN DMCがカバーして再生エアロのきっかけとなった「Walk This Way」は、この時代にこんなラップ調の曲も新たなる取り組みだったことには間違いないし、多分スティーブン・タイラーが元々はドラマーだったことも影響していると想像されるけど、「リズムを歌う」という挑戦だったと思える。んでもって「Sweet Emortion」でトーキングモジュレーターを持ち込むのもジョー・ペリーのアイディアで、創造性に溢れていて面白い。トーキング・モジュレーターってギターの音をホースみたいなので一旦口に持ってきて口の中で音を転がしてマイクで拾うって云うオモチャみたいなものだ。おかげでこいつを使うとバカになるっていう噂も広がった。それと「No More Mo More」もあるのか…この辺って今でもライブの定番セットリストに入ってるもんな。評論家の名盤とリスナーの名盤とバンドの名盤って違うんだろうが、コイツはリスナーの名盤だ。
>シャインさん 是非是非聴いてみて下さい、この名作。結構アタマをガツンってやられるかもしれませんし、飽きるかもしれません(笑)、いや、でもやっぱり30年近く名盤なので大丈夫でしょう。プリンスの「Purple Rain」はロックでしょっ♪「Around the World in a Day」「Parade」はちょっとポップだった、というかプリンスらしい作品で意外とブラックアルバムが好きです…。
>Cottonwoodhillさん まぁ、アメリカのバンドなのでハマる時間は短いってのは納得ですが、かっこよさもわかりやすいというトコロでしょうか。「Draw the Line」で離れるの、わかります。私、そこから「Night In The Rats」の「Think About It」でとっととヤードバーズに行っちゃいましたけど(笑)。