Black Sabbath - Live at Last
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Black Sabbath - Live at Last (1980)

70年代前半頃でライブアルバムをリリースするには機材を移動して持ち込めるくらいのカネが稼げないと難しかっただろうと思われるので、メジャーなバンドでもさほどライブ音源が多くない。そこまで録音していなかったのかもしれないが、ちょっとマイナーなバンドになってしまうと当然余計な出費はしないので、なかなか録音素材は出て来ない。だからBBC出演のライブやフェスティバルのライブで残されている音源が多くなる。どこまで行っても採算合うか、が肝だから無意味な録音に出資するトコも無いし、それでも発掘音源が出て来るバンドは頑張ってたのだなと。
Black Sabbathが1980年にリリースした1973年頃のライブ集大成「Live at Last」は、バンドの認可なしにレーベルが勝手に発売したライブアルバムだからバンド側からしたら認められない作品らしい。それでもリスナー的にはこのライブアルバムのおかげでブラック・サバスのライブがどんなものなのかが生々しく聴ける代物なので実にありがたい。冒頭のブラック・サバ〜〜〜〜スの雄叫びから勢い良く、そしてトニー・アイオミのギターハウリングの多さからしても相当にヘヴィな歪み方をさせたディストーションサウンドとボリュームの大きさも伺われ、サバスのヘヴィサウンドが重々聴ける。確かに本アルバムはきちんと音を整えていないのでラフミックス状態に近く、不慣れな輩には聞きにくいと感じるバランスかもしれないが、サウンドボードのブートレッグに比べれば相当に良いレベルだし、普通にライブ音源とはこれくらいのものだろう。バンド側が認可していなかったと云うのは言い換えればバンド側は編集していない、即ち生ライブそのままの音を証明している。
73年にしちゃ相当ヘヴィ。オジーの歌声も全盛期だから伸びる伸びる。バンドの勢いも素晴らしく、アルバム的には名盤「VOL4」のリリース後だから曲も文句なし。更にトニー・アイオミの器用さを垣間見れる19分からなる「Wicked World」が圧倒的。こんなギターフレーズ弾ける人なのか、とバンドの奥深さを実感するし、冒頭からのヘヴィスタイルとアレンジとの対比がある種美しい。サバスの美学の素晴らしさはヘヴィさだけでなく繊細さもあり、ひとつの哲学に則したスタイルが貫かれている点だ。ライブでもそのスタイルは変わらず、だからこそスタジオ盤との違いにも興味が沸くライブ盤、しかも生生のライブアルバムだから今聴き直しても迫力を楽しめる。この熱気こそ70年代。

70年代前半頃でライブアルバムをリリースするには機材を移動して持ち込めるくらいのカネが稼げないと難しかっただろうと思われるので、メジャーなバンドでもさほどライブ音源が多くない。そこまで録音していなかったのかもしれないが、ちょっとマイナーなバンドになってしまうと当然余計な出費はしないので、なかなか録音素材は出て来ない。だからBBC出演のライブやフェスティバルのライブで残されている音源が多くなる。どこまで行っても採算合うか、が肝だから無意味な録音に出資するトコも無いし、それでも発掘音源が出て来るバンドは頑張ってたのだなと。
Black Sabbathが1980年にリリースした1973年頃のライブ集大成「Live at Last」は、バンドの認可なしにレーベルが勝手に発売したライブアルバムだからバンド側からしたら認められない作品らしい。それでもリスナー的にはこのライブアルバムのおかげでブラック・サバスのライブがどんなものなのかが生々しく聴ける代物なので実にありがたい。冒頭のブラック・サバ〜〜〜〜スの雄叫びから勢い良く、そしてトニー・アイオミのギターハウリングの多さからしても相当にヘヴィな歪み方をさせたディストーションサウンドとボリュームの大きさも伺われ、サバスのヘヴィサウンドが重々聴ける。確かに本アルバムはきちんと音を整えていないのでラフミックス状態に近く、不慣れな輩には聞きにくいと感じるバランスかもしれないが、サウンドボードのブートレッグに比べれば相当に良いレベルだし、普通にライブ音源とはこれくらいのものだろう。バンド側が認可していなかったと云うのは言い換えればバンド側は編集していない、即ち生ライブそのままの音を証明している。
73年にしちゃ相当ヘヴィ。オジーの歌声も全盛期だから伸びる伸びる。バンドの勢いも素晴らしく、アルバム的には名盤「VOL4」のリリース後だから曲も文句なし。更にトニー・アイオミの器用さを垣間見れる19分からなる「Wicked World」が圧倒的。こんなギターフレーズ弾ける人なのか、とバンドの奥深さを実感するし、冒頭からのヘヴィスタイルとアレンジとの対比がある種美しい。サバスの美学の素晴らしさはヘヴィさだけでなく繊細さもあり、ひとつの哲学に則したスタイルが貫かれている点だ。ライブでもそのスタイルは変わらず、だからこそスタジオ盤との違いにも興味が沸くライブ盤、しかも生生のライブアルバムだから今聴き直しても迫力を楽しめる。この熱気こそ70年代。
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