Mark Almond - Rising

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Mark Almond - Rising (1972)
Rising - 1st - VG

 どこまで知られていると名盤扱いになるのか、知られてないが自分的な名盤ならそれでも良いのか、多々解釈はあるだろうが、自分が聴いて響くのならそれで名盤として良い気がする。今の時代ならそれを自身で発信すれば良いだけだし、賛同者も多少はいるだろう。賛同されたからと言って世の中の名盤になるものでもないが、自分なりに名盤カタログを作り上げるならその作品を入れておき、適度な所で発表するのもありだ。対価を何かで求めるか否かは自身に懸かっているが、趣味か仕事か承認欲求だけか、いずれも選べるのは良い時代。

 Mark Almondの1972年リリース3枚目の作品「Rising」は先のRiff Raffと袂を分かったきっかけとなったアルバム。この作品からバンドはアメリカを目指して活動を進める事になった。その反動でメンバーが分裂したが、一方でMark Almondの方は本作のような大名盤を作り上げる事が出来たとも言える。ジャジーな作風の泣かせるトランペットが印象的な一曲目から始まり正しく大人のムードをたっぷりと出したフワフワと浮遊する音色の中、スリリングさをも秘めたアプローチでテンション高く攻め立ててくる美しさ。ピーター・ハミルやピーガブが作り上げていた狂気を静かにここでも聴ける。古くから名盤と語られていたから自分でも何度となく聴いていたが、このスリリングさはなかなか響きにくかった。様々なアルバムを聴いていったあたりからこの不思議なテンションをようやく実感して時間をかけて攻略した作品。まだ攻略出来ていないが。

 牧歌的でもありつつエネルギッシュでもあり、ジャジーでもある、全く不思議なサウンドを幾つも持ち合わせた器用なアルバム、バンドだから故、方向性がひとつに定まらずに時間を費やしたとも思える。フォークとジャズ、そしてフュージョンへの布石からAORへの接近を独自のアプローチで導き出したバンドとも言えるので、アルバムを順番に聴いていくとその片鱗が見えるし、英国ロック好きには堪らない雰囲気が詰め込まれまくっているのは当然。

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フレ
Posted byフレ

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