Riff Raff - Original Man
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Riff Raff - Original Man (1973)

ロックの世界でロックらしいカッコ良さをきちんと打ち出せているバンドは今でもロック界に君臨している。音楽的にチャレンジしながらそこにロックを持ち込んだプレイヤーはどこかロック的カッコ良さを出し切れず、ミュージシャン的な意味でも評価される事も多くないままにシーンから見えなくなっていった。それでもミュージシャンとしてどこかの誰かの作品に参加している人も多いので、決して才能が無かったものでもなく、単にコマーシャルな接点が見当たらなかっただけと思う。英国70年代B級バンドの中にはそれがゴマンとあり、だからこその実験色が存分に楽しめる。すべてが面白いものでもないが、どこか何かキラリと光る部分が見える所が面白い。
Riff Raffなるバンドの1973年リリースセカンドアルバム「Original Man」。Riff Laff自体はMark-Almondなるバンドが分裂した際の残党が組んで編成されたバンドで、Mark-Almondの方でも不思議なサウンドを出していたが、こちらのRiff Raffは更に深みを増しての不思議なサウンドを聴かせてくれる。ジャズ・フュージョンやファンクロックあたりがまだ未完成であくまでも融合手段のひとつとして曲単位で扱われているレベルに、既に多数の楽曲とバンドの方向性をそのあたりに定めての活動を行っていた。結果的に後から見ればフュージョン的バンドとしても語られるが、それにしてはロック色も強く、またAORとまでは言わないがアダルトなロック、静かなる雰囲気を持ち合わせた大人の音色も打ち出していたから面白い。いずれもこの後すぐに時代が求めるサウンドを先走って作り上げていた事となる。Mark-Almondもその傾向はあったが、Riff Raffでも同じくの路線、メインソングライターが異なるのに、だ。
テクニックもあり、プレイも上手い事から当然ジャズへの接近は違和感なく行われ、更にロックの持つパワーとアプローチを混ぜ合わせての作品。案外見過ごされつつあるバンドだが、侮るなかれ、ジェフ・ベックよりも先にそのスタイルを編み出して作品を作り上げている。楽曲の長さもプログレとは異なり、アドリブや構築美によるジャズセッションでの長さから白熱のプレイを聴けるので迫力満点。もうちょっと知られても良いバンドだが、今更それも難しいだろうか。2枚しかリリースされていないので少々騙されたと思って聴いてみると面白い。

ロックの世界でロックらしいカッコ良さをきちんと打ち出せているバンドは今でもロック界に君臨している。音楽的にチャレンジしながらそこにロックを持ち込んだプレイヤーはどこかロック的カッコ良さを出し切れず、ミュージシャン的な意味でも評価される事も多くないままにシーンから見えなくなっていった。それでもミュージシャンとしてどこかの誰かの作品に参加している人も多いので、決して才能が無かったものでもなく、単にコマーシャルな接点が見当たらなかっただけと思う。英国70年代B級バンドの中にはそれがゴマンとあり、だからこその実験色が存分に楽しめる。すべてが面白いものでもないが、どこか何かキラリと光る部分が見える所が面白い。
Riff Raffなるバンドの1973年リリースセカンドアルバム「Original Man」。Riff Laff自体はMark-Almondなるバンドが分裂した際の残党が組んで編成されたバンドで、Mark-Almondの方でも不思議なサウンドを出していたが、こちらのRiff Raffは更に深みを増しての不思議なサウンドを聴かせてくれる。ジャズ・フュージョンやファンクロックあたりがまだ未完成であくまでも融合手段のひとつとして曲単位で扱われているレベルに、既に多数の楽曲とバンドの方向性をそのあたりに定めての活動を行っていた。結果的に後から見ればフュージョン的バンドとしても語られるが、それにしてはロック色も強く、またAORとまでは言わないがアダルトなロック、静かなる雰囲気を持ち合わせた大人の音色も打ち出していたから面白い。いずれもこの後すぐに時代が求めるサウンドを先走って作り上げていた事となる。Mark-Almondもその傾向はあったが、Riff Raffでも同じくの路線、メインソングライターが異なるのに、だ。
テクニックもあり、プレイも上手い事から当然ジャズへの接近は違和感なく行われ、更にロックの持つパワーとアプローチを混ぜ合わせての作品。案外見過ごされつつあるバンドだが、侮るなかれ、ジェフ・ベックよりも先にそのスタイルを編み出して作品を作り上げている。楽曲の長さもプログレとは異なり、アドリブや構築美によるジャズセッションでの長さから白熱のプレイを聴けるので迫力満点。もうちょっと知られても良いバンドだが、今更それも難しいだろうか。2枚しかリリースされていないので少々騙されたと思って聴いてみると面白い。
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