Continuum - Autumn Grass
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Continuum - Autumn Grass (1971)

現代でも様々なサウンドを混ぜ合わせたり、アングラに実験色の強いアプローチを試みているバンドはあるのだろう。ところが今はその手の実験が個人宅のPCレベルで出来てしまうから偶発的に出来上がるロック的マジックは期待できない。もっと個人に委ねられたサウンドが繰り広げられるのだろう。70年代はそんな機器が普及していないからバンドでセッションしながらマジックをそのまま記録する事で奇跡の時代を作り上げていた部分も大きい。音楽を作る、ではなく生み出す、の意味に近いのかもしれない。
Continuumの1971年リリース2枚目の作品「Autumn Grass」はRCAから配給されていて、バンドの将来性を思わせる。冒頭から耳慣れたオルガンのサウンドが鳴り響き、クラシカルなアコースティックギターが鳴る。そこに幻想的な音色が数々被せられ、この時代にしては妙にサイケデリック風味を感じる代物。よくよく聴いていけばそれはサイケではなく、プログレの幻想的な風味の方が強い事に気づく。ともすれば環境音楽的要素も強いから普通のロックファンはそこまで聴く事も好まないだろう。しかし音色のひとつひとつが美しく鳴り響き、メロトロンやオルガンとも絡み合う美しきムードは現代の忙しない状況から現実逃避させてくれる。ロックを聴くぞ、ではなくちょいと違う世界を覗きに行く、少々囚われの身になりたい、的な意味合いでは素晴らしきアルバム。
これまで色々な作品を聴いてきたが、こんな雰囲気の作品は聴いた事がない。インスト作品のクラシカル、アコースティック作品とも言えるユニークな存在。バンドはこの作品を打ち止めに活動を停止しているようなので、プロジェクト的なものだったか。この時代色々なミュージシャンがレーベルと組んで実験していた事もあるので、そのひとつでもあろうか。それでもこの美しさは面白い。決して牧歌的ではなくもうちょっと冷たさも漂う不思議な印象。

現代でも様々なサウンドを混ぜ合わせたり、アングラに実験色の強いアプローチを試みているバンドはあるのだろう。ところが今はその手の実験が個人宅のPCレベルで出来てしまうから偶発的に出来上がるロック的マジックは期待できない。もっと個人に委ねられたサウンドが繰り広げられるのだろう。70年代はそんな機器が普及していないからバンドでセッションしながらマジックをそのまま記録する事で奇跡の時代を作り上げていた部分も大きい。音楽を作る、ではなく生み出す、の意味に近いのかもしれない。
Continuumの1971年リリース2枚目の作品「Autumn Grass」はRCAから配給されていて、バンドの将来性を思わせる。冒頭から耳慣れたオルガンのサウンドが鳴り響き、クラシカルなアコースティックギターが鳴る。そこに幻想的な音色が数々被せられ、この時代にしては妙にサイケデリック風味を感じる代物。よくよく聴いていけばそれはサイケではなく、プログレの幻想的な風味の方が強い事に気づく。ともすれば環境音楽的要素も強いから普通のロックファンはそこまで聴く事も好まないだろう。しかし音色のひとつひとつが美しく鳴り響き、メロトロンやオルガンとも絡み合う美しきムードは現代の忙しない状況から現実逃避させてくれる。ロックを聴くぞ、ではなくちょいと違う世界を覗きに行く、少々囚われの身になりたい、的な意味合いでは素晴らしきアルバム。
これまで色々な作品を聴いてきたが、こんな雰囲気の作品は聴いた事がない。インスト作品のクラシカル、アコースティック作品とも言えるユニークな存在。バンドはこの作品を打ち止めに活動を停止しているようなので、プロジェクト的なものだったか。この時代色々なミュージシャンがレーベルと組んで実験していた事もあるので、そのひとつでもあろうか。それでもこの美しさは面白い。決して牧歌的ではなくもうちょっと冷たさも漂う不思議な印象。
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