Walrus - Walrus

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Walrus - Walrus (1970)
Walrus-exp.+remastered

 70年代のロックが好きだ、通ってきたからそれなりに好きだ、という方は多いだろうし皆良い歳になっている頃合いだが、ネットを探して出会えるサイトはどんどん減ってきている。以前はそこそこのサイトがそれなりに見つかって、なんとなく色々と分かったものだが、最近は情報がほとんど残っていなくて決まったサイトでしか見られない。それも販売目的じゃないトコロはほぼ見当たらず、レビューでも何でも良いから情報漁りしている方としては残念感が募る。自分のトコロがそういう情報発信に役立つのでもないだろうが、自分的に記録を残しておきたいと改めて思いながら書いている日々。

 Walrusの唯一作、1970年リリースの「Walrus」。冒頭から心地良いハードロック調のギターリフに続いてのブラス・ロック的ホーンセクションが奏でられ、妙なカッコ良さを味わえる一枚。アルバム全体の質も高く、正にジャズ・ロックでもありハードロックでもある器用なバンドとでも言えるか。ボーカルが個性的な歌声でなかなか耳に残る、イアン・アンダーソン的とでも云うのか、そういえばバンド全体的にジェスロ・タル的な面も強いかもしれない。自分的にはGnidrolog的とも感じているが、それくらいの迫力を持って迫ってくる面白さがある。随分昔からアルバムジャケットは知っていたものの、なかなか手に入れるのに時間がかかった記憶があるが、何かのレビューで見てからそこまで面白そうだと感じてずっと探してた一枚。見つけた時は嬉しかったし、聴いてみたらもっとドキドキして楽しんだ作品。

 アルバムジャケットがデヴィッド・アンスティ作品と、英国ロック好きにはマニアックながらの知名度のある人のデザインでなかなかおもしろい。この人の作品で有名なのはメロウキャンドルのアレやブラック・キャット・ボーンズのアレですね。これぞ、という作風を語るのも難しいが、独特のどアップ的イメージと抽象画の印象。Walrusのアルバムでもその印象は見事に時代を象徴しているし、バンドの音も表現できている気がする。音の中身のカッコ良さでこのジャケット、かなり痺れる。それにしても全曲ユニークでカッコ良い正に大英帝国的ロックな作品で素晴らしい。時代背景的にブルース・ロックからの発展は当然ながらそこにブラス・ロックとハードロックを混ぜているからかなり個性的。



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フレ
Posted byフレ

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