Nazareth - Rampant

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Nazareth - Rampant (1974)
Rampant

 70年代にハードロックバンドと呼ばれていたバンドでもプログレッシブ面が強かったり、フォークが混ざっていたり、普通にロック面が重なっていたりしてそこまで明確な定義付けもなかった。今でもそれはきちんと線引されている事もないが、概ねハードに聴こえればハードロックの類に入ってくる。その中でナザレスは間違いなく普通にハードロックバンドの中に入ってきた。今聴いても十分ハードロックバンドだし、キャッチーさも持っている。以前はそんなに好まない音でもあったが、今はすんなり聴いているバンド。

 Nazarethの1974年リリース5枚目のアルバム「Rampant」。前作「Razamanaz」と次の「Hair of the Dog」に挟まれているから後追い世代から見れば少々不運な位置付けにある作品で、さほど知られていないアルバムか。自分もほとんど聞いた記憶ないから、どうだっけ?と久々に聴いているが思いの外シンプルにカッコ良くて楽しめた。ここまでキャッチーだとは思わなかったが、そのヘンが昔はイマイチ入れ込めなかった部分だろう。スコットランド出身のハードロックバンドでこの抜けさ加減はなかなか出来ないだろうから相当狙っての曲作りだったと想像される。

 ロジャー・グローヴァープロデュース作品の3枚目らしいが、そこまで彼の色が強く出ているようにも思わないが、バンド側からするとマンネリ感があったのかもしれない。その関係からか鍵盤にジョン・ロードがゲスト参加している曲もある。脳天気なロックから渋みのある英国ロックも含み、ナザレスの深い側面を表した作品とも言えるが、その深みは次作「Hair of the Dog」で開花して世間に証明したとも見れる。案外ブルースからの影響もあったのだなとやや不思議さもあるし、なかなかユニークなアルバム。





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フレ
Posted byフレ

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