Boxer - Absolutely

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Boxer - Absolutely (1977)
Absolutely

 古いロックはその時代だけで切り取ればハードロックだと言われたが、今聴けば普通にポップスの範疇内のレベルと思われるバンドやアルバムも多数あったりして面白い。KISSを例にとってみれば分かるが、イメージはああいう悪魔的恐怖感を募らせるから音も超絶ヘヴィな印象があるがその実、音だけを聴いているとビートルズ並みにポップなのは周知の事実。今じゃキャラクターアイコンにもなってしまって、古き良きアメリカンコミックヒーローのような扱いだ。面白い。

 Boxerの1977年リリース3枚目の作品「Absolutely」。録音順だと3枚目になるが、リリース順では2枚目になるようだ。前作「BLOODLETTING」が1979年に後からリリースされているからこのヘン、順番が逆になっている。自分的ボクサーの印象はパトゥーとオリ・ハルソールのイメージが強く、他にもトニー・ニューマンやJuicy Lucyの人で組んでたバンドだろうと。トコロが本作のクレジットを見るとティム・ボガードとパトゥーで、他あまり知らないメンツだった。さて、と調べてみればスパークスのギターが加わっているらしく、オリーはいないらしい。それはそれで新鮮なサウンドとの出会いにはなるので良い面もあろう。

 泥臭くキャッチーに迫るクセは相変わらずだが、どうにもどこから斬っても英国ロック。スワンピーでファンキーなサウンドを展開しているのはこの頃流行していた音なので、そのヘンを取り入れている。そこにティム・ボガードのベースがブリブリと鳴り響くので妙な感触。ギター聴いてるとなるほど元スパークスか、と分かる気がする。曲調もどこか似た雰囲気を感じる部分もあるが、当然作者が異なるので気のせいだろう。一言で書けばキャッチーなロック。今の時代に聴き直すとどこにも属せないサウンドのアルバムかもしれない。素晴らしき英国ロック。







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フレ
Posted byフレ

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