Spontaneous Combustion - Spontaneous Combustion
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Spontaneous Combustion - Spontaneous Combustion (1972)

アルバムを出すミュージシャンすべてが本当に音楽理論や音の構造を知っているとは思えないが、それでもアルバムがリリース出来てしまうのがロックやポップスの世界。ある意味理論的な音楽を知らなくても音楽が出来てしまうのは才能だし、それで生き抜いていけるのは真の天才かもしれない。しかしやはりきちんと理論的に認識した上で音楽を積み上げる事に比べるとそのセンスの出し方が大きく異なる。どこかでそういう壁に当たるだろうから当然理解していくのかもしれないが。
Spontaneous Combustionの1972年リリースのファーストアルバム「Spontaneous Combustion」。EL&Pのグレッグ・レイクが発掘したバンド云々が知られているが、この人マンティコアレーベルのストレイ・ドッグあたりもそうだが、割とヘンな発掘のセンスがある。しかもB級なセンスのハードロック風味のバンドが好きなようで、Spontaneous Combustionもヘンなハードロックバンドだ。ハードロックと言っても今のとは大きく異なり、歪んだギターで弾かれるパートが多いという程度で、それもリフが中心なのでそう聞こえるというだけで、音楽的にハードというものではない。それよりもそんなエッセンスと妙な風味を合わせたプログレッシブな感性を持ったバンドと言える。決して名盤ではないし聴かなきゃ損するレベルのアルバムでもないが、妙なセンスの使い方に感心する。
こういうアルバムを聴いているとロックの可能性は無限だったなと感じる。アイディアを出しまくって曲を構成してバンドでこねくり回す、そんな味わいがどの曲からもにじみ出てくるから楽しめるし、その突拍子もない楽曲も納得できる。Spontaneous Combustionもそこまでの才覚はなかっただろうが、アイディアを詰め込みまくり、面白い試みを施すセンスは大きくあったからかグレッグ・レイクが引っ張ってきた。しかもEMIハーヴェストからのアルバムリリースだから、そういう期待も大きかっただろうが、今聴いてもこれじゃ無理だとは思う。しかし時代の成せる業、この妙ちくりんなアルバムでも今の時代まで聴ける素晴らしさを誇る。

アルバムを出すミュージシャンすべてが本当に音楽理論や音の構造を知っているとは思えないが、それでもアルバムがリリース出来てしまうのがロックやポップスの世界。ある意味理論的な音楽を知らなくても音楽が出来てしまうのは才能だし、それで生き抜いていけるのは真の天才かもしれない。しかしやはりきちんと理論的に認識した上で音楽を積み上げる事に比べるとそのセンスの出し方が大きく異なる。どこかでそういう壁に当たるだろうから当然理解していくのかもしれないが。
Spontaneous Combustionの1972年リリースのファーストアルバム「Spontaneous Combustion」。EL&Pのグレッグ・レイクが発掘したバンド云々が知られているが、この人マンティコアレーベルのストレイ・ドッグあたりもそうだが、割とヘンな発掘のセンスがある。しかもB級なセンスのハードロック風味のバンドが好きなようで、Spontaneous Combustionもヘンなハードロックバンドだ。ハードロックと言っても今のとは大きく異なり、歪んだギターで弾かれるパートが多いという程度で、それもリフが中心なのでそう聞こえるというだけで、音楽的にハードというものではない。それよりもそんなエッセンスと妙な風味を合わせたプログレッシブな感性を持ったバンドと言える。決して名盤ではないし聴かなきゃ損するレベルのアルバムでもないが、妙なセンスの使い方に感心する。
こういうアルバムを聴いているとロックの可能性は無限だったなと感じる。アイディアを出しまくって曲を構成してバンドでこねくり回す、そんな味わいがどの曲からもにじみ出てくるから楽しめるし、その突拍子もない楽曲も納得できる。Spontaneous Combustionもそこまでの才覚はなかっただろうが、アイディアを詰め込みまくり、面白い試みを施すセンスは大きくあったからかグレッグ・レイクが引っ張ってきた。しかもEMIハーヴェストからのアルバムリリースだから、そういう期待も大きかっただろうが、今聴いてもこれじゃ無理だとは思う。しかし時代の成せる業、この妙ちくりんなアルバムでも今の時代まで聴ける素晴らしさを誇る。
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