The Answer - RIse

The Answer - Rise
そして21世紀、アイルランド出身ながらも強烈なグルーヴを持ったバンドがシーンを賑わせている。ジ・アンサーというバンドだ。ボーカルは背も高く雰囲気も持っていて抜けるような声質では無く、詰まった感じで太い方か。まぁ、ブルース系が好き、っていうのが分かるような声で、ハイトーンも出るのでポール・ロジャース的とかプラント的と言われることが多いようだ。分からんでもないが、もうちょっと声が通る方が良いと思う。それでもセンスは結構良いんじゃない?ドラムは特筆するほどの腕前や個性があるんでもないけど、安定している、ってトコか。ベースは巧いし、エフェクトも使うしラインのセンスもよろしくて実はバンドの要だったりするんじゃないか?と密かに思ってる。ギターも音を聴いている限りは太い音で古臭いリフとソロを弾いているのでグルーヴ感が良い。…てなことで、バンドとしてはかなり面白い。
そして曲の方もまたリフ一発でいきそうなものから展開していくとか、実に古臭い中で、アレンジが新鮮ってのが良いのかな。基本的にブルースに影響を受けたハードロックってのを意識しているんだろうけど、残念ながらそこまでのブルースセンスはまだ発揮されていないので子供騙し的な面も多い。それでもフィーリングは凄く出ているので次作、次々作あたりにどうなるのかが楽しみな部分ってことですね。
で、こないだの日本公演を見に行ったので書けるんだけど、CDで聴いていた時よりも実際に見たら大したことなくて、期待をスカされた感あった。いや、自分がギター弾くからと云うのもあるし70年代ロック好きとしてはギターヒーロってのは重要だから、ギタリストは目立たないとダメなんだよ。でも、このバンドのギタリスト、背は低いし髪はワンレンでレスポールがデカく見えてしまってカッコ良くないし、全然目立たないし、ソロ弾いても一生懸命弾いてるだけで華が無いんだよ。それでダメだ、こりゃ、って。ボーカルは調子の良し悪しはありそうだけど声も太くて良かったし、ルックスも存在感もプラント的ってのがよく分かる。で、ベースがやっぱり凄い存在感あって、やっぱ要でしょ、こいつ。そんな感じでなかなか面白かった。ちなみにまだアルバム一枚しか出てないバンドだから絶対何かのカバー曲やるだろうなぁと想像していたたら、案の定、やったのはエアロスミスの「Sweet Emotion」だった。ま、いいか。
- 関連記事
-
- The Answer - 412 Days of Rock 'n' Roll
- The Answer - Everyday Demons
- The Answer - RIse