Foghat - Foghat
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Foghat - Foghat (1972)

今じゃB級バンド郡と呼ばれるが、その後に売れたバンドでも同じ時期にはやはりB級ロックバンドと大差ないサウンドを出していた。売る側も何が売れるか分からないから青田買いして売っていたのもあるだろうし、その結果売れるバンドは売れた。残されたバンドは愛すべきB級バンドとして現代に残されているが、結局は才能もあるが時の運も大きいし、時流もあるだろう。
Foghatの1972年デビューアルバム「Foghat」はアメリカのベアズヴィルレーベルよりリリースされている。メンバーはご存知のようにサヴォイ・ブラウンから3人が抜けてそのままバンドを組み、そこにギターのロッド・プライスを当て込んだメンツで構成されている。だからどうしてもサヴォイ・ブラウン系列、すなわちブルース・ロック系統と思いがちだが、案外そうでもなく、ブルースからハードロックへと変換する時期、そしてそこにアメリカナイズされた感覚と空気感を持ち込み、ひとつの策としてハードブギスタイルをモノにしてシーンで成功している。結果論ではそうなるが、このファーストアルバムの初っ端からその試みは炸裂してて、これがまたとんでもなく素晴らしいインパクトを放っているから面白い。マディ・ウォーターズで有名な「I Just Want To Make Love You」がこうなるのか、とばかりに快活なブギにプレイされている。これぞフォガット、と言わんばかりの作風に仕上がっているし、他の楽曲にしても同様に英国のバンドらしからぬ雰囲気を出しているのは見事。
まだまだ荒削りな側面も多々見えるが、フォガットのスタンスとサウンドは本作で明らかに発揮されていて、ポップ調な曲にしてもしっかりと作られたセンスが垣間見れるし、ただ単にブギを快活に奏でるバンドとも言い切れない。反面オーソドックスなブルースはそこまで露骨に出してこない。根底にあるルーツはそこかしこで聞けるが、どれもこれもしっかりとフォガット風味に味付けられている。垢抜けた感も立派だから後に売れてもおかしくないバンドである事はこの時点からある種分かっていたかもしれない。少々飽きが来るが、結構な名盤とも思える作品。

今じゃB級バンド郡と呼ばれるが、その後に売れたバンドでも同じ時期にはやはりB級ロックバンドと大差ないサウンドを出していた。売る側も何が売れるか分からないから青田買いして売っていたのもあるだろうし、その結果売れるバンドは売れた。残されたバンドは愛すべきB級バンドとして現代に残されているが、結局は才能もあるが時の運も大きいし、時流もあるだろう。
Foghatの1972年デビューアルバム「Foghat」はアメリカのベアズヴィルレーベルよりリリースされている。メンバーはご存知のようにサヴォイ・ブラウンから3人が抜けてそのままバンドを組み、そこにギターのロッド・プライスを当て込んだメンツで構成されている。だからどうしてもサヴォイ・ブラウン系列、すなわちブルース・ロック系統と思いがちだが、案外そうでもなく、ブルースからハードロックへと変換する時期、そしてそこにアメリカナイズされた感覚と空気感を持ち込み、ひとつの策としてハードブギスタイルをモノにしてシーンで成功している。結果論ではそうなるが、このファーストアルバムの初っ端からその試みは炸裂してて、これがまたとんでもなく素晴らしいインパクトを放っているから面白い。マディ・ウォーターズで有名な「I Just Want To Make Love You」がこうなるのか、とばかりに快活なブギにプレイされている。これぞフォガット、と言わんばかりの作風に仕上がっているし、他の楽曲にしても同様に英国のバンドらしからぬ雰囲気を出しているのは見事。
まだまだ荒削りな側面も多々見えるが、フォガットのスタンスとサウンドは本作で明らかに発揮されていて、ポップ調な曲にしてもしっかりと作られたセンスが垣間見れるし、ただ単にブギを快活に奏でるバンドとも言い切れない。反面オーソドックスなブルースはそこまで露骨に出してこない。根底にあるルーツはそこかしこで聞けるが、どれもこれもしっかりとフォガット風味に味付けられている。垢抜けた感も立派だから後に売れてもおかしくないバンドである事はこの時点からある種分かっていたかもしれない。少々飽きが来るが、結構な名盤とも思える作品。
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