Edgar Broughton Band - Sing Brother Sing

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Edgar Broughton Band - Sing Brother Sing (1970)
Sing Brother Sing

 70年代の音楽には英国だけでなく世界各国で実験音楽を奏でるバンドも多数シーンに登場してきた。もしくはメジャーアーティストでも実験色の強いアルバムをリリースしていた。そのものはシーンに定着する事もなく、キワモノ扱いされつつもコアなリスナーには崇められるカルト的な人気を誇るバンドもあるので、市場に於いては一定のリスナーが確保されている層だろう。アンダーグラウンドの世界ならばいくらでもそれで成り立つが、メジャーシーン、メジャーレーベルからのアルバムリリースでいながら実験的なロックを奏でていくのはなかなか際立った個性だ。

 Edgar Broughton Bandの1970年リリース作「Sing Brother Sing」セカンド・アルバム。エドガー・ブロートン・バンドと言えばこの次の3枚目「エドガー・ブロートン・バンド」がジャケットも有名で、サバトサバトのアルバムとして知られているが、当時のチャートではこのセカンドアルバム「Sing Brother Sing」の方が売れたらしい。コレが売れるのか?と不思議でならないが、この実験精神旺盛なアルバムへの取り組みが評価されたのだろうか?久々に聴いてみてもその理由は分からない。本ブログ読者もこのアルバムをちょこっと耳にしてもらえば分かるが、どこが売れる要素あるんだ?と。

 冒頭からキワモノ路線に突っ走っている事を理解出来るだろう。ところが面白い事に冒頭の掴みがそれだけインパクトありながらも冷静に以降の楽曲を聴いていると元々ブルースバンドと名付けていただけあってブルースベースのヘヴィさも出て来るし、普通にブルース・ロック的展開をしていく曲も多々ある。すなわちそこがメジャーの中での実験色の強いバンドの技だ。数回聴いているとそのヘヴィさが納得できて、なるほどお気に入りのバンドとは言わないが、少なくとも当時のリスナーが本作を気に入った理由までは思い当たる。





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フレ
Posted byフレ

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