Delain - Apocalypse & Chill
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Delain - Apocalypse & Chill (2020)
![アポカリプス・アンド・チル[CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51V4ehOBZEL.jpg)
ふと、オランダのDelainの新作がリリースされていたな、と思い出してチェックしている最中。これがまたなかなかユニークな作品だったので、流れをぶった切っての登場。ディレインの始まりは2002年なので、その頃十代の少女の歌い手として話題になったシャルロット姫も既に良い年齢の歌姫に成長し、オランダを代表するバンドのフロントウーマンを担っている。コンポーザーで鍵盤奏者のマタイン・ウェスターホルトと二人で着実に歩みを進めているバンドの6枚目のオリジナルアルバム「Apocalypse & Chill」がリリースされた。
果たしてこのジャケットの意味は?ヨーロッパのバンドで、しかも歌謡ゴシック・メタルバンドでこのジャケットとは?意味深でもあるが、単純にダブルミーニング的なシニカルな意味合いかもしれない。深読みも出来るが、そのヘンはともかくながら、ミニアルバムなどを間に挟んでのフルアルバムリリースで、パッと聴いた限りでは、ものすごく充実していて、練り上げてじっくりと詰め込んで作り上げた作品との印象。時代の変化もあるが、それでも自身達のスタイルをそのまま貫き、途中歌謡メタル的にも進んだが、本作ではちょいと昔のメタル風味路線に戻りつつあるか。歌謡路線は相変わらず聴けるが、もうちょっと落ち着いた路線にも感じ、起伏の激しいキャッチーなメロディラインは抑え気味。これくらいが良い。
そしてヘヴィにメタリックな作風はしっかりとその路線で走り、男性野獣ボーカルも絡み合わせての古き良きゴシック風味も味付けで出てくる。その味付けの役割にBeast in Blackのヤニスもゲスト参加しており、新世代から更に新たな世代へとバトンが渡されようとしている。ヨーロッパのシーンはその意味で面白い。国も違うのに普通にアレコレと交流が広がっていて、ヨーロッパがひとつの母体となっているようだ。更にシンフォニックさを強調したパートでの旋律の美しさに加えてのバンドの重さもこれまでの歌謡路線からちょいとヘヴィ路線に戻ってきた要素のひとつだろうか。シャルロット姫の歌は安定しているし、着実にWithin Temptationの後を付いていってる。兄弟で別のバンドでこうして世界を制していくなど、なかなか出来ることでもないので、相当の才能の兄弟だ。
![アポカリプス・アンド・チル[CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付)]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51V4ehOBZEL.jpg)
ふと、オランダのDelainの新作がリリースされていたな、と思い出してチェックしている最中。これがまたなかなかユニークな作品だったので、流れをぶった切っての登場。ディレインの始まりは2002年なので、その頃十代の少女の歌い手として話題になったシャルロット姫も既に良い年齢の歌姫に成長し、オランダを代表するバンドのフロントウーマンを担っている。コンポーザーで鍵盤奏者のマタイン・ウェスターホルトと二人で着実に歩みを進めているバンドの6枚目のオリジナルアルバム「Apocalypse & Chill」がリリースされた。
果たしてこのジャケットの意味は?ヨーロッパのバンドで、しかも歌謡ゴシック・メタルバンドでこのジャケットとは?意味深でもあるが、単純にダブルミーニング的なシニカルな意味合いかもしれない。深読みも出来るが、そのヘンはともかくながら、ミニアルバムなどを間に挟んでのフルアルバムリリースで、パッと聴いた限りでは、ものすごく充実していて、練り上げてじっくりと詰め込んで作り上げた作品との印象。時代の変化もあるが、それでも自身達のスタイルをそのまま貫き、途中歌謡メタル的にも進んだが、本作ではちょいと昔のメタル風味路線に戻りつつあるか。歌謡路線は相変わらず聴けるが、もうちょっと落ち着いた路線にも感じ、起伏の激しいキャッチーなメロディラインは抑え気味。これくらいが良い。
そしてヘヴィにメタリックな作風はしっかりとその路線で走り、男性野獣ボーカルも絡み合わせての古き良きゴシック風味も味付けで出てくる。その味付けの役割にBeast in Blackのヤニスもゲスト参加しており、新世代から更に新たな世代へとバトンが渡されようとしている。ヨーロッパのシーンはその意味で面白い。国も違うのに普通にアレコレと交流が広がっていて、ヨーロッパがひとつの母体となっているようだ。更にシンフォニックさを強調したパートでの旋律の美しさに加えてのバンドの重さもこれまでの歌謡路線からちょいとヘヴィ路線に戻ってきた要素のひとつだろうか。シャルロット姫の歌は安定しているし、着実にWithin Temptationの後を付いていってる。兄弟で別のバンドでこうして世界を制していくなど、なかなか出来ることでもないので、相当の才能の兄弟だ。
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