Colosseum - Grass Is Greener
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Colosseum - Grass Is Greener (1970)

ウネウネベーシストで世を渡っていたルイス・セナモも相当実力者ぶりを認められていたのか、テクニカルなバンドのアチコチで名を聞く事が多い。しかもどれもこれも短期間在籍と言うからこだわりが強いのか性格的な問題か、はたまた圧倒的な音楽性のためか理由は分からないが、1970年の夏頃にはColloseumに参加している。この頃のコロシアムはギターがジェイムズ・リザーランドからクレム・クリムソンに交代する時期なので、恐らくは同じ時期にコロシアムに参加したのだろう。後のアルバムのクレジットではルイス・セナモの名が見られる。今回はそのコロシアムのアメリカ版セカンドアルバム「Grass Is Greener」をご紹介しておこう。
1970年に英国盤「Valentyne Suite」がリリースされたが、その後メンバーチェンジが重なる事やアメリカではそのままの「Valentyne Suite」がリリースされなかった事で、本作「Grass Is Greener」としてアメリカダンヒルから独自編集盤がリリースされている。人によってはこのダンヒル盤が青春の思い出アルバムだとされる方もいるだろう。自分的には後追いだからやはりヴァーティゴ盤の「Valentyne Suite」になるが、完成度の高さに驚きひたすら聴いていた記憶がある。ところがその時にアメリカ盤の「Grass Is Greener」は存在すら知らなかった。後々そういうのがあるようだと聞いて、なるほどレコード屋に行った時に妙な色のジャケットがあるなと思った事を思い出した。まだまだ情報不足の時代、それが中身まで同じか否かなど聴かなきゃ分からなかったから、なかなか手出し出来なかった。その後CD時代になり、リマスター盤や再発盤が続々とリリースされ、拡大盤までもがリリースされる時代になってようやく、この「Grass Is Greener」は「Valentyne Suite」と共に拡大盤としてリリースされた。これでようやくアルバムの違いも明確になり、ひとまとめに聴けるようになった成果は大きい。
「Jumping Off The Sun」「Lost Angeles」「Rope Ladder To The Moon」「Bolero」はこの「Grass Is Greener」でしか聴けなかったバージョンで、編集盤には入っていたかもしれないが、アルバムでコレクションしている自分的にはほぼ聴いた事のないバージョンと曲。更に「Valentyne Suite」も短縮バージョンながらも最後は付け加えられた音もありつつ、更にはクレム・クリムソンのギターが重ねられているところは明らかに異なる楽曲に仕上がっている。ボーカルも差し替えてるので、なるほどこりゃ別物アルバムだ。アメリカはこれが普通だったのかと思うとそれはそれで残念だったろうとも思うが、「Grass Is Greener」もなかなか魅力的。そもそもアルバムがよく出来てるから編集盤がそれを上回る事もないが、面白さを持ってて好きだ。コロシアムの作品はどれもこれもテンション高くてユニークだし、そこにきちんとクレム・クリムソンのギターも入るからロック的にも面白い。なるほど、そういう作品だったのかと改めて楽しめた「Grass Is Greener」、今は拡大盤で聴けるのも素晴らしい。

ウネウネベーシストで世を渡っていたルイス・セナモも相当実力者ぶりを認められていたのか、テクニカルなバンドのアチコチで名を聞く事が多い。しかもどれもこれも短期間在籍と言うからこだわりが強いのか性格的な問題か、はたまた圧倒的な音楽性のためか理由は分からないが、1970年の夏頃にはColloseumに参加している。この頃のコロシアムはギターがジェイムズ・リザーランドからクレム・クリムソンに交代する時期なので、恐らくは同じ時期にコロシアムに参加したのだろう。後のアルバムのクレジットではルイス・セナモの名が見られる。今回はそのコロシアムのアメリカ版セカンドアルバム「Grass Is Greener」をご紹介しておこう。
1970年に英国盤「Valentyne Suite」がリリースされたが、その後メンバーチェンジが重なる事やアメリカではそのままの「Valentyne Suite」がリリースされなかった事で、本作「Grass Is Greener」としてアメリカダンヒルから独自編集盤がリリースされている。人によってはこのダンヒル盤が青春の思い出アルバムだとされる方もいるだろう。自分的には後追いだからやはりヴァーティゴ盤の「Valentyne Suite」になるが、完成度の高さに驚きひたすら聴いていた記憶がある。ところがその時にアメリカ盤の「Grass Is Greener」は存在すら知らなかった。後々そういうのがあるようだと聞いて、なるほどレコード屋に行った時に妙な色のジャケットがあるなと思った事を思い出した。まだまだ情報不足の時代、それが中身まで同じか否かなど聴かなきゃ分からなかったから、なかなか手出し出来なかった。その後CD時代になり、リマスター盤や再発盤が続々とリリースされ、拡大盤までもがリリースされる時代になってようやく、この「Grass Is Greener」は「Valentyne Suite」と共に拡大盤としてリリースされた。これでようやくアルバムの違いも明確になり、ひとまとめに聴けるようになった成果は大きい。
「Jumping Off The Sun」「Lost Angeles」「Rope Ladder To The Moon」「Bolero」はこの「Grass Is Greener」でしか聴けなかったバージョンで、編集盤には入っていたかもしれないが、アルバムでコレクションしている自分的にはほぼ聴いた事のないバージョンと曲。更に「Valentyne Suite」も短縮バージョンながらも最後は付け加えられた音もありつつ、更にはクレム・クリムソンのギターが重ねられているところは明らかに異なる楽曲に仕上がっている。ボーカルも差し替えてるので、なるほどこりゃ別物アルバムだ。アメリカはこれが普通だったのかと思うとそれはそれで残念だったろうとも思うが、「Grass Is Greener」もなかなか魅力的。そもそもアルバムがよく出来てるから編集盤がそれを上回る事もないが、面白さを持ってて好きだ。コロシアムの作品はどれもこれもテンション高くてユニークだし、そこにきちんとクレム・クリムソンのギターも入るからロック的にも面白い。なるほど、そういう作品だったのかと改めて楽しめた「Grass Is Greener」、今は拡大盤で聴けるのも素晴らしい。
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