Eddie Harris - E.H. In the U.K.
0 Comments
Eddie Harris - E.H. In the U.K. (1973)

目立つベーシストって誰がいるかな…と思い出しながらライブラリを見てて、クリス・スクワイアがいるなぁ…と。ただ、この人はずっとイエスマンだったから70年代のソロアルバムは一枚しか出していない。その後の作品ではどうしても意味合いが異なるのでなかなか手を出しきれないし、何か無いかと探してると面白いのが出て来た。珍しくもセッションアルバムに参加しているだけなので、クリス・スクワイアがどうのと言うのでもないが、そんなきっかけで聴いたアルバムが面白くて、なるほどこういうのもあるのかと。まだまだロックの世界は奥深い。人知れずそんな所でのセッションがあるとは、と言っても自分が知らなかっただけだろう。
Eddie Harrisというシカゴのサックス・ピアノ奏者の「E.H. In the U.K.」なるアルバム。タイトル通りにロンドンのスタジオセッション作品だが、メンツが面白い。ボズ・バレルにアラン・ホワイト、アルバート・リー、ニール・ハバード、ズート・マネー、イアン・ペイス、リック・グレッチにクリス・スクワイア、ジェフ・ベック、スティーブ・ウィンウッド、トニー・ケイと錚々たるメンバー。しかも73年録音なので、正に皆さんそれぞれ全盛期の腕前で想像出来ないような面々が一緒にやってる。その手前に音楽的な面でエディ・ハリスも先進的な取り組みを図ってて、エレクトリックサックスによる妙な音の使い方を実験しつつ、ロック・プログレッシブ連中をバックにジャズからは大きく逸脱したある種融合サウンドを奏でている。ロック側から聴くと正にロックの範疇の作品。ジャズからすれば邪道だが、この頃のクロスオーヴァー的作品として捉えれば最先端のサウンド、とも受け取られただろう。かなり聴き応えのあるサウンドが詰め込まれている。
ボズ・バレルのベースがここまでこなれているアルバムは初めて聴いたかもしれない。それくらいに伸び伸びと自在に弾いている。そこでギターを弾いているのがジェフ・ベックなセッションもあり、まだフュージョン作品をリリースする手前のセッションなので、こういう所からの刺激もあって「Blow By Blow」が出来上がったのかもしれない。夢は膨らむ。ボズ・バレルにしてもクリムゾン離脱〜バドカン直前の境目な時期だろう。アラン・ホワイトがここまで器用にドラムを叩くのかとの発見もあるし、イアン・ペイスですら同じくだ。クリス・スクワイアとスティーブ・ウィンウッドのセッションでドラムがアラン・ホワイト、ムーグがトニー・ケイってのはなかなか不思議なセッション。クリス・スクワイアのグイグイ引っ張るベースセンスは流石。こんな名前見たらオールドロックファンは確実に聴きたくなるだろう。

目立つベーシストって誰がいるかな…と思い出しながらライブラリを見てて、クリス・スクワイアがいるなぁ…と。ただ、この人はずっとイエスマンだったから70年代のソロアルバムは一枚しか出していない。その後の作品ではどうしても意味合いが異なるのでなかなか手を出しきれないし、何か無いかと探してると面白いのが出て来た。珍しくもセッションアルバムに参加しているだけなので、クリス・スクワイアがどうのと言うのでもないが、そんなきっかけで聴いたアルバムが面白くて、なるほどこういうのもあるのかと。まだまだロックの世界は奥深い。人知れずそんな所でのセッションがあるとは、と言っても自分が知らなかっただけだろう。
Eddie Harrisというシカゴのサックス・ピアノ奏者の「E.H. In the U.K.」なるアルバム。タイトル通りにロンドンのスタジオセッション作品だが、メンツが面白い。ボズ・バレルにアラン・ホワイト、アルバート・リー、ニール・ハバード、ズート・マネー、イアン・ペイス、リック・グレッチにクリス・スクワイア、ジェフ・ベック、スティーブ・ウィンウッド、トニー・ケイと錚々たるメンバー。しかも73年録音なので、正に皆さんそれぞれ全盛期の腕前で想像出来ないような面々が一緒にやってる。その手前に音楽的な面でエディ・ハリスも先進的な取り組みを図ってて、エレクトリックサックスによる妙な音の使い方を実験しつつ、ロック・プログレッシブ連中をバックにジャズからは大きく逸脱したある種融合サウンドを奏でている。ロック側から聴くと正にロックの範疇の作品。ジャズからすれば邪道だが、この頃のクロスオーヴァー的作品として捉えれば最先端のサウンド、とも受け取られただろう。かなり聴き応えのあるサウンドが詰め込まれている。
ボズ・バレルのベースがここまでこなれているアルバムは初めて聴いたかもしれない。それくらいに伸び伸びと自在に弾いている。そこでギターを弾いているのがジェフ・ベックなセッションもあり、まだフュージョン作品をリリースする手前のセッションなので、こういう所からの刺激もあって「Blow By Blow」が出来上がったのかもしれない。夢は膨らむ。ボズ・バレルにしてもクリムゾン離脱〜バドカン直前の境目な時期だろう。アラン・ホワイトがここまで器用にドラムを叩くのかとの発見もあるし、イアン・ペイスですら同じくだ。クリス・スクワイアとスティーブ・ウィンウッドのセッションでドラムがアラン・ホワイト、ムーグがトニー・ケイってのはなかなか不思議なセッション。クリス・スクワイアのグイグイ引っ張るベースセンスは流石。こんな名前見たらオールドロックファンは確実に聴きたくなるだろう。
- 関連記事
-
- Jeff Beck and the Big Town Playboys- Crazy Legs
- Eddie Harris - E.H. In the U.K.
- Jeff Beck - Live at B.B. King Blues Club