Jaco Pastorious, Pat Metheny, Bruce Ditmas, Paul Bley - Jaco

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Jaco Pastorious, Pat Metheny, Bruce Ditmas, Paul Bley - Jaco (1976)
Jaco

 軽快に聴くジャズ、アドリブプレイを存分に楽しむジャズ、音楽的実験色を強く試す機会のジャズ、実に様々なジャズの手法があり、そこまで意識しないとジャズって?みたいな感じを持つ事にもなる。そもそもロック聴いてる人達はどこまでジャズを真面目に聴くか、というのもある。自分も昔からジャズは聴いていたものの、単に心地良いからという理由が大きかったし、ロックとは違う世界を聴いておきたい、そこに身を委ねたいという面が大きかった。それはいわゆる音楽的な聞き方への欲求だったのかもしれない。

 Jaco PastoriousとPat Metheny、Bruce Ditmasを引き連れてのPaul Bleyリーダー作の「Jaco」。1974年録音の1976年リリースらしいが、この時点ではまだジャコもそこまで知名度は無い頃。パット・メセニーもデビュー前なので、アルバムリリース時にようやく知名度が多少という時点。ブルース・ディトマスにしてもこれがデビュー作に等しい時期だからフリージャズの第一人者でもあるポール・ブレイ主導のECM的作品に若者たちが貢献した、という状況。時代が流れた後は逆の現象とも感じるが、やはりポール・ブレイのフリー電子ピアノ感覚は凄い。この人、カーラ・ブレイの旦那さんでもあったのか、納得。ここで聴けるポール・ブレイの発展的才能のピアノの弾き方はアバンギャルドで前衛的でありながらテンション高い旋律を叩き出している。ジャコの圧倒的フリーランニングベースプレイがぶっ飛びモノだが、更に突出しているのがブルース・ディトマスのドラム。これが凄い。この若き時点でこれだけのフリージャズドラムが叩けるどころか超絶プレイだ。

 この二人に比べるとちょいと出遅れている感があるパット・メセニーのプレイは後の彼のプレイスタイルが完成されていない時点でのセッションだからだろうか。当然ながらハイレベルな取り組みで見事なフリーセッションを繰り広げているし、しっかりと電子ピアノの旋律にも対応しているが、目立ちにくい。ジャコが凄すぎるからか。じっくり聴いているとパット・メセニーのプレイもピアノと差がないくらいに鳴っているが、その後でジャコがもっとブリブリやってるからそっちに耳が向いてしまう。いやはや、とんでもないセッションアルバムだ。音楽的にリラックスする聞き方を望む場合は聞けないアルバムだが、聴いているウチにこのテンションの高さに惹き込まれてしまうのはこのメンツならでは。ジャケットもタイトルもジャコリーダー的な売り方になっててそれもカッコ良いが、中身もこれまた素晴らしい作品。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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おっさん  

そういえばメセニーもフリー的なアルバムを
時々出してましたね。
「リジョイシング」、
オーネット・コールマン共演「ソングX」、
デレク・ベイリーとの「Sign of 4」など。

2020/01/18 (Sat) 05:15 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>おっさん

まだまだ未熟で把握できてませんが、皆さんいろいろありそうで、おいおい聴ければと思います。

2020/01/26 (Sun) 10:20 | EDIT | REPLY |   

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