Trace - Trace
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Trace - Trace (1974)

Wolfのドラマーだったイアン・モズレイはWolf解体後にオランダのバンドTraceの名盤「Birds」に参加して、そのドラミングを披露しているが、そこでは面白い事にダリル・ウェイも参加しているので、Wolfは良好な関係性で発展的解消したのだろうと思われる。そのTraceはTraceでその後にメンバーチェンジも行われてバンドは進化していくが、今回はその手前の1974年にリリースされたTraceのファーストアルバム「Trace」を聴いていた。
一般的にTraceを語る時に一番簡単なのはThe Niceを思い出してくれ、と言う。EL&Pほどの独自性には進んでおらず、またメロトロンも出て来るから英国鍵盤ロック系の融合バンドのような側面もある。更にクラシックそのままを流用しているアレンジ力も面白いので、そのヘンはThe Nice的とも言えるだろう。いずれにしてもちょいと耳にしてみれば分かるように、ピコピコとキラキラした鍵盤サウンドがキャッチーに鳴ってくるので面白い。バンドもトリオ編成で鍵盤にベースにドラムとEL&P的スタイルだが、それぞれの楽器をクローズアップしてのメリハリも意識しているのか、アグレッシブにプレイしている姿をアルバムで楽しめる。普通にカッコ良いよ。オランダのバンド的なサウンドはほとんど見当たらず。英国のバンドの模倣でしかないが、それは日本でも同じだったろうし、この頃のヨーロッパではどこもそんな風潮だったからおかしくもない。どころか見事に好き連中が吸収して取り組んでいると前向きに解釈できるレベル。
しかし、よくぞここまで仰々しく作れて演奏できるものだ。本気でハマってなきゃ出来ないくらいにThe Niceだけでなく、メロトロンの使い方がなかなか不思議で、本来こうやって使うべきだろうか、と思う使い方。いわゆる鍵盤的な使い方で、英国ロックではそこが叙情性と言われるが、もうちょいとオルガン的。なるほどオランダ産。そこにオルガンのハード加減も取り込んでいるので面白い。これまで聴いた事がないプログレッシブ度合いなのは間違いない。名盤です。

Wolfのドラマーだったイアン・モズレイはWolf解体後にオランダのバンドTraceの名盤「Birds」に参加して、そのドラミングを披露しているが、そこでは面白い事にダリル・ウェイも参加しているので、Wolfは良好な関係性で発展的解消したのだろうと思われる。そのTraceはTraceでその後にメンバーチェンジも行われてバンドは進化していくが、今回はその手前の1974年にリリースされたTraceのファーストアルバム「Trace」を聴いていた。
一般的にTraceを語る時に一番簡単なのはThe Niceを思い出してくれ、と言う。EL&Pほどの独自性には進んでおらず、またメロトロンも出て来るから英国鍵盤ロック系の融合バンドのような側面もある。更にクラシックそのままを流用しているアレンジ力も面白いので、そのヘンはThe Nice的とも言えるだろう。いずれにしてもちょいと耳にしてみれば分かるように、ピコピコとキラキラした鍵盤サウンドがキャッチーに鳴ってくるので面白い。バンドもトリオ編成で鍵盤にベースにドラムとEL&P的スタイルだが、それぞれの楽器をクローズアップしてのメリハリも意識しているのか、アグレッシブにプレイしている姿をアルバムで楽しめる。普通にカッコ良いよ。オランダのバンド的なサウンドはほとんど見当たらず。英国のバンドの模倣でしかないが、それは日本でも同じだったろうし、この頃のヨーロッパではどこもそんな風潮だったからおかしくもない。どころか見事に好き連中が吸収して取り組んでいると前向きに解釈できるレベル。
しかし、よくぞここまで仰々しく作れて演奏できるものだ。本気でハマってなきゃ出来ないくらいにThe Niceだけでなく、メロトロンの使い方がなかなか不思議で、本来こうやって使うべきだろうか、と思う使い方。いわゆる鍵盤的な使い方で、英国ロックではそこが叙情性と言われるが、もうちょいとオルガン的。なるほどオランダ産。そこにオルガンのハード加減も取り込んでいるので面白い。これまで聴いた事がないプログレッシブ度合いなのは間違いない。名盤です。
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