Robert Plant - Sixty Six to Timbuktu

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Robert Plant - Sixty Six to Timbuktu (2003)
Sixty Six to Timbuktu

 今や伝説となっているLed Zeppelin。いつ聴いても不思議なくらいにどこにも属することの出来ないロックバンド。敢えて云うならプログレバンドだろうが、当然それ以上の幅を持っているからややこしい。それでも世界中から愛され、尊敬されているバンド、音楽性、伝説となっている。ロバート・プラントと言えばLed Zeppelinのシンガーとして知られているし、その後のソロ活動も随分積極的に展開してきた事で幾つかの作品が知られている。ところが一方のLed Zeppelin前の作品はほぼ陽の目を浴びることがない。当然と言えば当然ながら、あのロバート・プラントでも突然にああいうボーカリストとして完成されたワケじゃない事を知っておきたい。今の時代、しっかりとそういう足跡を辿る作品がリリースされているのもありがたい。アングラな世界を漁らなくても良いのだから。

 Robert Plantは幾つかのバンドを組みながらライブシーンに出ていたが、最初にメジャーシーンに出てきたのは1966年のソロ名義シングル「You'd Better Run」からだ。どういう経緯でこのヤングラスカルズのカバー曲をリリースする事になったのか分からないが、企画モノ的に出て来たのかもしれない。そこで聴ける歌声の勢いは既に全盛期と同じような野獣の雄叫びのような歌い方で、普通の歌のラインを真っ当に歌うシンガーではないと感じさせるものを持っている。それはこの1966年頃に録音された4曲の作品を聴いていると全てに当てはまる。「You'd Better Run」に加えて「Our Song」「Hey Joe」「For What It's Worth」が知られているが、これらが2003年に編集盤「Sixty Six to Timbuktu」のディスク2に収録された事で陽の目を浴びた。今更かと思うなかれ、それでもここまできれいな音で迫力満点に聴けるのだからありがたい。ロバート・プラントってホントに、ああいう歌い方しか出来ないのな。その後バンドにあぶれてアレクシス・コーナーの所に転がり込んで一緒にやってたのはアレクシス・コーナーの「Bootleg Him」に収録されている。

 実際にはLed Zeppelin前に残されているロバート・プラントボーカル作品はまだまだあるがなかなか纏めてリリースしてくれない。YouTubeでも今ならそれなりに出て来る気がしているが、それらを聴いても見事にZeppelinで聴けるあのスタイルのまま。もっと暴れている感じが強いから誰もどうやって彼に歌わせるのが良いかを示せなかったのかも。そこにJimmy Page登場、と正に歴史が動いた瞬間、となる。面白いな。そんな事を想像しながらロバート・プラントのキャリアに目を向けた一日。



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フレ
Posted byフレ

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