Faces - 1970-1975 You Can Make Me Dance, Sing Or Anything

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Faces - 1970-1975 You Can Make Me Dance, Sing Or Anything (2015)


 若かりしロッドの勢いとパワー溢れる歌声を聴いていたら、もっと若い頃のロッドがロックしてた時期を聴きたくなったので、当然の事ながらのFaces音源を漁っていた。今の時代になるとベスト盤や編集盤も多数リリースされていて、そりゃもう手を変え品を変えとレコード会社側も売れるならば何でも放出していけとばかりにファンからするとお宝的な音源が収められてリリースされてくるのでありがたい。迷惑と思うファンもいるだろうが、それは手を出す必要もないし、そもそもの音源の価値が下がるものでもない。単に深掘りして知識欲を埋められるだけだ。それでも嬉しいしありがたいと思うのはちょいとイカれてるとも言えるか…。

 Faces総集盤と目論まれて2015年にリリースされた「1970-1975 You Can Make Me Dance, Sing Or Anything」ではオリジナルアルバムが4枚目の「Ooh La La」までを網羅し、それぞれの時代に併せたボーナストラックが収録されて、更にそれらのアルバムに未収録曲、当然シングルB面なども含む楽曲で構成されているので、これ一枚でオフィシャル音源は完璧、と言いたかったが、どうにもヌケモレもあるようで、ファンに突っ込まれているという有様…、なかなか難しいね。発売する側も本気で調べ尽くさないともっとニッチなファンが文句を言い出すからね。自分もその一人かもしれないが、やはり謳い文句なりの完全盤であってほしかった。その細かい所を抜きにすれば、このコンセプトは集大成セットとして大変ありがたい代物。最後の「Coast To Coast」が未収録なのは、別途拡大盤としてリリースを目論んでいるからと思いたい。まさかメンバーチェンジしてるからオリジナルアルバムにカウントしない、って事…あり得るか。このアルバムも含めてFaces集大成ライブボックスセットでもリリースすればかなり満足するが、そうするともう何もリリース出来ない状況にもなるので、良し悪し。

 それにしてもアルバム未収録曲やボーナストラックに収録の楽曲を聴いていると、ボツになっていたとは言え、この時代の全盛期のバンドの楽曲と演奏だから悪いハズがない。どれだけ適当にプレイしていようと作っていようとも熱気と熱意が違うからビシビシと伝わってくる。BBCライブも当然ながら今回は数曲70年のフィルモアイーストのライブも入ってるからまた凄い。ストーンズに行ってからは出番が少なくなったロン・ウッドのスライド・ギターの素晴らしさを幾つもの楽曲で堪能出来るし、ロッドの歌声の凄い事凄い事。やはりそこに尽きる。それからバンドのロールぶりも時代の成せる業だろうか。実にFacesならではのR&Rがたっぷりと改めて聴けるありがたい作品。





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フレ
Posted byフレ

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