Rod Stewart with the Royal Philharmonic Orchestra - You're In My Heart
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Rod Stewart with the Royal Philharmonic Orchestra - You're In My Heart (2019)


往年のロックスター達も流石に鬼籍に入る手前を実感しつつあるのか、老いて活動が賑やかになりつつある人も多い。もっともその活動の方法はそれぞれ異なるのもまた個性的で、これまで通り自らを鼓舞して最後の新作を作るぞ、という意気込みもあれば最後だから世界中を周ってやる、ってのもある。更には大好きな人達のカバーアルバムを作るのもあれば、後輩を招いて再録するのもあるだろう。アコースティックバージョンやリアレンジバージョンもあるし、過去のアルバム再演も多い。皆が色々なアイディアを実現して夢を叶えている中にロッド・スチュワートがまた面白い試みを披露してくれた。
自身の過去のレコーディングソースからボーカルと主要な楽器を抜き出して、そのトラックを使いながら英国ロイヤルフィルハーモニックのオーケストラを被せてしまったアルバムが「You're In My Heart」としてリリースされた。レコーディングの古さはあるものの、テープ素材だからある意味今のデジタルに変換してしまえばかなり密度の濃いソースとして音を綺麗に出来るポテンシャルはあるから、きっとそういう事をしているだろう。それに加えての現代のロイヤルフィルハーモニックオーケストラの生演奏を被せているから最先端の機材と録音によるロッド・スチュワートの若かりし全盛期の歌声が聴ける最高のプレゼント。「Stay With Me」なんかFacesのバックの音そのまま持ってきてロイヤルフィルハーモニックが音を被せているからとんでもなくゴージャスになってる。この辺はお遊び要素も強いが、冒頭の「Maggie May」や「Sailing」などの名曲群は見事にロッドの若かりしボーカルと今の音の融合でぶっ飛ぶほどの作品に仕上がっているから凄い。
幾つかのオフィシャル映像を見る限り、ロッド自身も相当楽しんでこの企画に参加しているし、制作はなんとトレヴァー・ホーンなので、音の仕上げは当然見事になる。しかしロッド、本当に楽しそう。そりゃそうか。こういう風に過去作を蘇らせる手もあったのか…、フレディ・マーキュリーの「バルセロナ」アルバムのオーケストラ被せバージョンの発展形がこういうやり方と思うと、もっと色々なバンドやアーティストの作品も蘇らせられる事を夢見てしまった。そんなテクニカルな所ばかりに感激しているが、普通にオーケストラバージョンによるロッド・スチュワートの最高の歌声を聴ける、そして素晴らしき名曲ばかりが寄せ集められているベスト盤でもあるので、悪いはずがない。昔聴いてた人でもこれから聴く人でも最高に楽しめる一枚。
往年のロックスター達も流石に鬼籍に入る手前を実感しつつあるのか、老いて活動が賑やかになりつつある人も多い。もっともその活動の方法はそれぞれ異なるのもまた個性的で、これまで通り自らを鼓舞して最後の新作を作るぞ、という意気込みもあれば最後だから世界中を周ってやる、ってのもある。更には大好きな人達のカバーアルバムを作るのもあれば、後輩を招いて再録するのもあるだろう。アコースティックバージョンやリアレンジバージョンもあるし、過去のアルバム再演も多い。皆が色々なアイディアを実現して夢を叶えている中にロッド・スチュワートがまた面白い試みを披露してくれた。
自身の過去のレコーディングソースからボーカルと主要な楽器を抜き出して、そのトラックを使いながら英国ロイヤルフィルハーモニックのオーケストラを被せてしまったアルバムが「You're In My Heart」としてリリースされた。レコーディングの古さはあるものの、テープ素材だからある意味今のデジタルに変換してしまえばかなり密度の濃いソースとして音を綺麗に出来るポテンシャルはあるから、きっとそういう事をしているだろう。それに加えての現代のロイヤルフィルハーモニックオーケストラの生演奏を被せているから最先端の機材と録音によるロッド・スチュワートの若かりし全盛期の歌声が聴ける最高のプレゼント。「Stay With Me」なんかFacesのバックの音そのまま持ってきてロイヤルフィルハーモニックが音を被せているからとんでもなくゴージャスになってる。この辺はお遊び要素も強いが、冒頭の「Maggie May」や「Sailing」などの名曲群は見事にロッドの若かりしボーカルと今の音の融合でぶっ飛ぶほどの作品に仕上がっているから凄い。
幾つかのオフィシャル映像を見る限り、ロッド自身も相当楽しんでこの企画に参加しているし、制作はなんとトレヴァー・ホーンなので、音の仕上げは当然見事になる。しかしロッド、本当に楽しそう。そりゃそうか。こういう風に過去作を蘇らせる手もあったのか…、フレディ・マーキュリーの「バルセロナ」アルバムのオーケストラ被せバージョンの発展形がこういうやり方と思うと、もっと色々なバンドやアーティストの作品も蘇らせられる事を夢見てしまった。そんなテクニカルな所ばかりに感激しているが、普通にオーケストラバージョンによるロッド・スチュワートの最高の歌声を聴ける、そして素晴らしき名曲ばかりが寄せ集められているベスト盤でもあるので、悪いはずがない。昔聴いてた人でもこれから聴く人でも最高に楽しめる一枚。
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