Elton John - Caribou

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Elton John - Caribou (1974)


 70年代の英国ロックについてはかなりのアルバムを聴いてきた気がするが、それでも手を出した事のないアーティストも当然多数ある。エルトン・ジョンはその中の一人で、若い頃からほぼノータッチ。唯一あるのはThe Whoの「Tommy」の映画で出て来たからそのヘンで知った、ちょっと聴いた事がある程度。アルバムも数枚手を出した事があるが、どうにもロックと言うよりかはポップスに属するサウンドなので好まなかった。だから結果的にはあれだけ有名で評価されているのに自分的にはほとんど聴いていない。今回久々にまた名前が出てきたので挑戦してみても良いかと。

 Elton Johnの1974年リリース作品「Caribou」。この人も既に本作で9枚目のアルバムになるようだが、地力が違う。音楽英才教育の賜物として出てきているから基礎レベルがしっかり出来てて、そこからR&Rの世界へ飛び込んだから面白い。ワイルドな反面音楽的には繊細な面もあるようだ。それでやってる音は明るくキャッチーで美しきサウンド、見事なまでのポップセンス。普通の人には多分作れないレベルでの楽曲が立ち並ぶ。誰が聴いても良いアルバムだろうし、悪い要素はまるでない。ただ、ロック的に見ればまるで興味をソソらないのは事実だろう。しかしロックミュージシャンからは評価が高いし、好かれている方だと思う。それは才能への賛辞かもしれないが。

 「Caribou」は既に人気もありヒット曲も出している時期の作品で、他のアルバムでどういう曲を演っているのか知らないのであまり書きようもないが、明るく抜けた感じでのポップ作品。一聴して派手だなと思える楽曲が多く、静かな曲でも抜けが良いからアメリカでもウケただろう。正にチャートを駆け上るに相応しい曲なので、ロック小僧からしたらさほど興味を抱かないのも納得。昔の自分のセンスを再確認できた。今思うに音楽的には素晴らしいから、きちんと聴いておけば良かったな。しかし何回も聞くアルバムやアーティストにはならなかっただろうから、それはそれで今でも好みが変わっていない所はある。





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フレ
Posted byフレ

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