The Police - Flexible Strategies

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The Police - Flexible Strategies (2018)


 アマゾン見てるとどうもポリスのボックスセットがリリースされているようだ、しかもアナログ盤でも出ているみたいだなと言うのが分かる。だからと言ってもアルバム全部あるし割と聴いたし、それにしてもリーズナブルなプライスになった時代だと何気なく見ていたら、最後に「Flexible Strategies」とボーナスディスクも付いているとあって、それは何だ?と気になってみればアルバム未収録のB面曲集との事。それだけ纏めてリリースされてないかな、と調べてみれば普通にデジタルミュージック系だけでリリースされている事が判明。なるほど、そういう手法かとありがたくも思いつつ久々にポリスを聴く、しかもB面曲ばかり。

 「Flexible Strategies」は2018年にリリースされていたようだ。全く知らなかった。そう言えば随分前に「Message in a Box」というボックスセットがあったから、それは…と思ってみれば案の定B面曲もかなり入っているので、編集盤としてリリースされるのは初めてでもなさそうだ。それでもこうして時代順に、言い換えれば若かりし演奏スタイル時代から順にB面曲が聴けるのは面白い。B面曲なんてかなり適当に作ってたり、実験的な作風だったり、割と遊びの要素が強いのでバンドやアーティストの幅の広さが見えるものだ。ポリス=スティングの場合も例外ではなく、初期作品などは十分楽しめる。勢い有り余らんばかりのビートでパンキッシュに攻めまくってくる「Dead End Job」や「Landlorad」。やや落ち着きながらもやはり尖りまくって歌っている、正に「スティング」な歌い方でもある「Vision of the Night」。こんなにポリスって尖ってたっけ?と改めて思ってしまった。こういう機会があるとまた全部聴き直したくなるのはありがたい。

 その辺りを過ぎるとやんちゃな時代のパンキッシュなスタイルは鳴りを潜めていき、いわゆるレゲエとポップスをミックスしたオシャレ感すら入っているビートの利いたバンドとしての作風が並んでくる。この辺で1980年頃なのだろうか、最初期のパンク時代の作品との差が歴然としているのは面白い。元々パンキッシュな気質はあったのだろうが、その勢いを利用してのシーンへの殴り込み、そして落ち着けばしっかりと新しい世界を作り上げるミュージシャンとして居続ける。それだけの才能がB面曲を聴いているだけでも実感できるのだからスティングは凄い。





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フレ
Posted byフレ

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