Jimi Hendrix - Songs For Groovy Children: The Fillmore East Concerts

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Jimi Hendrix - Songs For Groovy Children: The Fillmore East Concerts


 ジミヘン商法は全く尽きる事なく続々と定期的な間隔で、しかも割とタイトな間隔で発掘作がリリースされてくる。手を変え品を変え、同じものでも幾つか新しいネタを入れて、また音質アップもありながら未発表もあり、年齢層が上がる事からか徐々に高価なアイテムとしてリリースしていき、マニアの財布をに襲いかかる。当然そういうつもりもなく、純粋に多々発掘されている音源を綺麗にして、何かしらのテーマを作り上げて売り文句も見つけ出して市場にリリースする。これまでリリースされていた同類の作品は全て不要となるかのように被せてのリリースはアイテムが消耗品になっていく事を意味する。まるでブートと同じ状況が繰り広げられているとも思えるが、聴ける事自体を喜ぶマニアからすればそれは一時の快楽を味わせてくれたのだからお役御免でも良しと判断できる。

 Jimi HendrixのBand of Gypsiys結成こけら落としライブとなった有名なビル・グラハムのフィルモア・ウェストでの年末年始に行われた二日間4回のショウ全てを記録した完全盤という触れ込みでリリースされた5枚組CDセット「Songs For Groovy Children: The Fillmore East Concerts」。このニューイヤーズライブってこないだもリリースされてなかったか?と漁ってみれば、1stショウの完全盤「Machine Gun」が出たと話題になったものだった。はて、その前には…、2CDでここからの編集盤もリリースされてた。その前は「Band of Gypsys」アルバムか。途中幾つかの編集盤でバラバラと断片がリリースされていたり、映像で出て来た時にも同じように発掘ソースからもあった。だから結局ほとんどのショウのソースはリリースされていたのが実態。ただ、それらを並べ直して聴いている人も多くはないだろうからブートレッグではそもそも昔から完全盤としてボックスセットがリリースされていた。もっともソースの良さがオフィシャルほどではないので、音質面ではオフィシャルに敵うはずもないが、きちんとライブそのままが記録されていたような気がする。

 今回はどうだろう?何となく聴いていて、演奏の凄まじさや気迫は当然このバンドとしてのデビューライブだから迫力満点で、ジミヘンも自分が全面に出るだけでなく、バディ・マイルス色も割と出しながらバンドとして機能させていたり、スペイシーな世界観を出していたりと変化は多い。そういう事がしたかったのか、と云う事がよく分かるライブ。新旧合わせた楽曲群の骨格の違いからもその意志はしっかりと感じる事だろう。ふと思うとセカンドセット…、曲が足りなくないか?短い?と感じたので、ちょこっと調べてみれば途中もそうだがアンコール後2曲が無いのか。本当に演ったかどうかも分からないが、資料と異なる。大した問題でもないが、これでまた発見された、と後で2曲追加されてもう一度リリース、という商法が可能になるかも。それはともかくとして、これだけのボリュームでジミヘンの新たなバンドのアプローチをじっくりと聴いていると、今まで感じていたジミヘンとは異なる、何がしたかったのかを自分的に新たに理解出来つつある気がする。

 自分的にはバディ・マイルスのドラムよりはミッチ・ミッチェルの方が好みなので、この後のバンドの方が好ましいが、ジプシーズでこれだけバディ・マイルスが前に出ている事を思うとジミもバンドの一員のギタリスト面でやってみたかったのだろう。それにしても黒人ばかりのバンドで史上最高のロックバンドと呼ばれるのだから面白い。後にも先にもそういう人たちはこのバンドくらいじゃないか。改めてこうして通して全編を聴いていると、最初の「Band of Gypsys」アルバムは如何にベストなテイクを寄せ集めたかが分かる。それで完全盤を聴くと、これはこれでライブを堪能できるのだから面白い。しっかりと売り手の仕掛けにハマって楽しみを味わっている始末。素晴らしきジミヘンのライブだからそれで良いか。





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フレ
Posted byフレ

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