Dead Can Dance - Into the Labyrinth

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 生きていくと現実逃避したくなることが多い。それは嫌なことや忘れたいことに直面した時なのだが…、簡単な手法としては酒を飲むっつうのがある(笑)。まぁ、これはほとんど全ての日を通じて実践しているワケでおかげで一日のウチ何時間かは記憶が曖昧になることで現実逃避する。他には甘ったるい空間を過ごすという至福の時もあるが、これはなかなか難しい…。そしてもうひとつ甘美なる音世界に身を任すってこと。ただしこれも完全に一人の世界に入っていないといけないので現実的な時間に束縛された環境下でどこまで入れるのかという問題はつきまとうのだが…もちろんiPodなどで電車の中で聴くワケにはいかない音楽だから、当然ゆったりと聴く心構えも必要。4AD系の音は一括りにしてしまっているが当然中味はそれぞれが個性的で特色の強い音世界を紡ぎ出しているのだから、聞く側も心して聴かないと何聴いてるのかわからなくなってしまうのだ(笑)。

 「Dead Can Dance

Into the Labyrinth Serpent's Egg Dead Can Dance
Dead Can Dance - Into the Labyrinth Into the Labyrinth
Dead Can Dance - The Serpent's Egg The Serpent's Egg
Dead Can Dance - Dead Can Dance Dead Can Dance

 バンド名からしてかっこいい。そして響きも良いし覚えやすい。最初期はどこかポジパン的なイメージで出てきたもののすぐに独自の世界観に目覚めてひたすら古楽室内楽的なサウンドに突き進んでいったバンドで、絶対にロックではないのだが、凄くロック的な面も持ち合わせている恐ろしくもデカダンなバンド。一般的に耳にすることはまずないと思うんだけど、漁ると結構色々出てくるので面白い。そしてバンドは1984年にデビューして以来今でも現役で活動しているのでアルバムリリース枚数もなかなかのもの。

 割と取り沙汰されるアルバムとしてはファースト「Dead Can Dance」、それから1988年リリースの4枚目「Serpent's Egg」辺りかな。で、まぁ、部屋の中を探してみたんだけどどうにも6枚目の「Into the Labyrinth」しか見つからなかったのでこいつで書こう(笑)。いやぁ、まったく、どこがロックなのか。宗教音楽っつうのか、深夜のしっとりした雨が降る夜に白装束で神社に籠もるような姿を想像する実に美しくも恐ろしく素晴らしい音世界。ギターだのなんだのっつう楽器はもちろん存在していなくてひたすらパーカッシヴな音と効果音、そしてリサ・ジェラルドっつうこれまた美しい女性の歌声とブレンダン・リーっつう人の声ばかり。正に耽美的というには相応しいんだけど…ある意味こういうのをマジメに毎日聴いている人ってのはちょっとコワイかもしれん。ただ現実逃避は間違いなくできるし、ハマるとコワイ世界。でもねぇ、聴いているとやっぱり美しくも正しい英国的なメロディーを持つ曲がチラホラ聞かれるし、やっぱり英国だなぁというのは多い。「Dead Can Dance - Into the Labyrinth - The Carnival Is Over The Carnival Is Over」の美しい展開とか「Dead Can Dance - Into the Labyrinth - Tell Me About the Forest (You Once Called Home) Tell Me About The Forest」なんてのはハッとするような曲で良いよなぁなんて思うもん。
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フレ
Posted byフレ

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  •  魂の音楽~だからといってソウルじゃないぞ~
  • 関東圏にお住まいの方、台風の被害はなかったでしょうか?何気なく、羨ましいとか感じてしまってる不謹慎なpapiniです。今日はお仕事お休みなので、アップルストアに行ってきました。ええ、もちろんiPodを見にですわ♪でもね、台風の影響でまだ届いてない、って言われちゃっ
  • 2007.09.10 (Mon) 10:27 | Trapo de la eternidad