Jimmy Dawkins - Feel the Blues
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Jimmy Dawkins - Feel the Blues (1985)

当然ながらブルースの世界でも売れる売れない、ミュージシャン的に進化を願うスタイルと保守的に拘るパターン、ロックと同じように何かと融合させていく進化系を担うもの、更にもしかしたらB級サウンドなんてのもあるのかもしれない。単に模倣や没個性のミュージシャンや作風もあるだろう。それでも一人のプレイで食っていける世界でもあろうから浮上しないままでも名が知れ渡っている人もいる。だからやはりショウビジネスの世界での生き残りになり、普通にエンターティンメントとして難しい世界になるのだろう。
Jimmy Dawkinsはほぼ無名だ。殊に日本のブルースシーンを見てもさほど知られてもいないだろう。60年代末からシーンにデビューしてアルバムもコンスタントにリリースし続けていたにも関わらず、だ。そういう人は実に多い。もっとも情報不足が大きかっただろうし、ブルースという世界も狭かっただろうし。ジミー・ドーキンスも来日公演もしていたらしいがそれでも日本ではさほど知られていない。アルバム「Feel the Blues」は1985年の作品だから決して全盛期の作品というものでもないが、円熟期の作品で、見事にシカゴデルタスタイルの王道ブルースを聴かせてくれる渋いアルバムに仕上がっている。その分特筆するほどの熱気やプレイスタイルが目立つものでもないし、歌が特別に印象的と云うものでもない。ただただ、ひたすらにシカゴスタイルのブルースがそのまま聴けるというアルバム。キャリアが長いからこそこの往年のスタイルから抜け切る事もなく、頑なにこのスタイルのままでいるのか、どこかで変貌したのかはまだ全てのアルバムを聴けてないから分からないが、この時点でこの完成度なら完璧に出来上がっているスタイルだろう。故にシカゴブルースの継承者として知られていく方が賢明に思える。
リスナー目線は難しい。この手のなら他の、マディやハウリンを聴いていれば良いし、少々エレクトリック要素を強くしたものなら、他にもたくさんブルースメンはいる。もちろんジミー・ドーキンスでも良い。ただそれだけの事だ。だから良いね、とはなってもあそこがここが、という風に聴こうとはならない。それでもこういうスタイルを聴いていると安心するし落ち着くし自分は今ブルースを聴いている、と実感するから良いのか。何にいつ出会うか分からないし、どこかでこれ流れてたら凄く気になって探すだろうし。まったくブルースは妙な魔力を持っている。

当然ながらブルースの世界でも売れる売れない、ミュージシャン的に進化を願うスタイルと保守的に拘るパターン、ロックと同じように何かと融合させていく進化系を担うもの、更にもしかしたらB級サウンドなんてのもあるのかもしれない。単に模倣や没個性のミュージシャンや作風もあるだろう。それでも一人のプレイで食っていける世界でもあろうから浮上しないままでも名が知れ渡っている人もいる。だからやはりショウビジネスの世界での生き残りになり、普通にエンターティンメントとして難しい世界になるのだろう。
Jimmy Dawkinsはほぼ無名だ。殊に日本のブルースシーンを見てもさほど知られてもいないだろう。60年代末からシーンにデビューしてアルバムもコンスタントにリリースし続けていたにも関わらず、だ。そういう人は実に多い。もっとも情報不足が大きかっただろうし、ブルースという世界も狭かっただろうし。ジミー・ドーキンスも来日公演もしていたらしいがそれでも日本ではさほど知られていない。アルバム「Feel the Blues」は1985年の作品だから決して全盛期の作品というものでもないが、円熟期の作品で、見事にシカゴデルタスタイルの王道ブルースを聴かせてくれる渋いアルバムに仕上がっている。その分特筆するほどの熱気やプレイスタイルが目立つものでもないし、歌が特別に印象的と云うものでもない。ただただ、ひたすらにシカゴスタイルのブルースがそのまま聴けるというアルバム。キャリアが長いからこそこの往年のスタイルから抜け切る事もなく、頑なにこのスタイルのままでいるのか、どこかで変貌したのかはまだ全てのアルバムを聴けてないから分からないが、この時点でこの完成度なら完璧に出来上がっているスタイルだろう。故にシカゴブルースの継承者として知られていく方が賢明に思える。
リスナー目線は難しい。この手のなら他の、マディやハウリンを聴いていれば良いし、少々エレクトリック要素を強くしたものなら、他にもたくさんブルースメンはいる。もちろんジミー・ドーキンスでも良い。ただそれだけの事だ。だから良いね、とはなってもあそこがここが、という風に聴こうとはならない。それでもこういうスタイルを聴いていると安心するし落ち着くし自分は今ブルースを聴いている、と実感するから良いのか。何にいつ出会うか分からないし、どこかでこれ流れてたら凄く気になって探すだろうし。まったくブルースは妙な魔力を持っている。
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