Japan - Oil On Canvas

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Japan - Oil On Canvas (1983)
オイル・オン・キャンヴァス

 70年代のミュージシャン達が80年代を超え、90年代になると当然伝説のミュージシャンの一員になるムードもある中、そういうメンバーも実は90年代に活躍する事になる連中とさほど年齢が変わらない場合もあったりする。差があっても10歳程度なので、特にジジイでもないのが現状。だから同じ名前をクレジットで見かけても同姓同名か、程度に思ってしまう。割と多いので、それが当人かどうか、は今ならネットで調べりゃ分かるが、そうじゃない時代の頃は情報無い限り分からない。そりゃそうだ…、輸入盤でライナー無いし、CD時代でもそんなの書いてないの多かったし。だからPorcupine Treeのリチャード・バルビエリって…、どこかで聞き覚えあるな…、くらい。あのJapanの鍵盤奏者その人と知った時は結構驚いた。70年代後半のバンドの鍵盤奏者が90年代後半のPorcupine Treeの鍵盤奏者?って。

 Japanの1982年ワールドツアーの模様を記録したライブアルバム「Oil On Canvas」。一部スタジオ録音があったり観客の歓声はほぼ聞こえない状態なので、相当に色々と作品として作り込んでいるアルバムながらも、ロンドンのハマースミスでのライブ音源から収録されている。有名な話としては土屋昌巳がギタリストでヘルプで参加したツアーとして知られているように、本アルバムで聴けるギターは土屋昌巳氏のもの。残念ながらそこまで全面にギターを出してくるバンドでもないので、ギターを聴くぞ、と言って聴けるほどでもないくらいにミックスが小さめ。それでもしっかりサウンドにマッチしたギターどころかかなりセンスの良いギターを聴かせてくれるのは流石。凄い人がいるモンだなと幼心に思っていた記憶がある。それで当時も聴いたけど、音が聞こえなくてよく分からなかったと。

 それ言ったらJapanの音楽性やライブの必要性そのものもよく分からないので、自分的には何も言えることも無い。ひたすらクールに機械的に淡々と紡ぎ出されるサウンド、自分的には何ら魂揺すぶられることのない音楽、生で聞いたら違うのだろうが、どうにも響かない。それでも嫌いじゃないのは分かる。ベースは面白いし。雰囲気作りのプロなのかな、Depeche Mode的な部分は好きで分かるが、その手前なのでJapanは難しい。当時の女子高生達はこれで耳が養われたのだろうか…、到底普通の女子が好む音楽ではないと思うが…。そういえばアルバムジャケット、昔は緑色の枠に囲まれていたが、今は絵のアップになってるのか。随分と印象が異なるものだ。





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フレ
Posted byフレ

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