Anathema - Natural Disaster
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Anathema - Natural Disaster (2003)

アルバムをリリースする度に音楽の方向性が変わっていく手法は何も今に始まった事でもない。デヴィッド・ボウイを筆頭に進化させることで市場価値を保ってきたアルバムは多数ある。それがメタルというカテゴリの世界は微小な変化でもリスナーが入れ替わってしまうので、なかなか難しい世界ではあろう。そこをさほど気にすることなく次々に前に進んでいくバンドは自身の才能を信じて敏感に音楽を作り続けていくだろう。たとえそれがメタルであってもなくても。ゴシックやデスメタル系のバンドでは本質的にものすごく繊細で耽美的な世界観があるし、その表現方法として考えると決してメタルだけでもない。メタルでしか表現できない人間の鬱憤はメタルに拘るだろうが、逆にメタルでも発揮出来たが、他の手法でも発揮できる感情はそっちに引っ張られる気持ちも分かる。
英国のAnathemaも今やベテランの領域にあるバンドだ。2003年にリリースされた「Natural Disaster」では既にメタル領域からは離脱しており、明らかにハードな要素を含むプログレッシブ・ロックバンドの領域にある。しかし、最初期から根付いて発散されている耽美的で繊細な世界や鬱憤を晴らすような情熱的な展開は同様に持ち合わせているから表現方法を変えただけのサウンドと捉えられる。リスナーが人間感情的な本質的な部分で捉えられていれば、表面の音楽に関係なくリスナーが付いてくるだろうし、音楽面だけで取り付いたリスナーは残念ながらこのあたりではもうおさらばだろう。バンドが音楽を売っているなら当然の選択。ところがロックやアーティストやバンドという世界はある種世界を提供しているから、本質面で捉えられていれば相変わらず幸福を提供できる。どうにもそういう問いかけをしているバンドのひとつのような気もする。考えすぎか。
とは言っても全くアンビエント化しているだけでもなく、ハードな部分では当然歪んだ音によるリフレインや叫び声も出てくるし、表現力は豊かに、それも楽曲のレベルの高さと世界観の美しさが優先されてる。この時代にあちこちから出て来たネオプログレのエッセンスがたっぷりと入っているので、その世界との架け橋にもなっているか。アナシマって一度聴いてハマると心地良い世界だから、その世界への進み方という感覚でアルバム聴いてるとどれも納得しちゃう。正直、デスメタルだろうとプログレゴシックだろうとアンビエントだろうとどれもアナシマらしい世界を聴かせてくれるもん。だから本質で捉えると面白くなる。

アルバムをリリースする度に音楽の方向性が変わっていく手法は何も今に始まった事でもない。デヴィッド・ボウイを筆頭に進化させることで市場価値を保ってきたアルバムは多数ある。それがメタルというカテゴリの世界は微小な変化でもリスナーが入れ替わってしまうので、なかなか難しい世界ではあろう。そこをさほど気にすることなく次々に前に進んでいくバンドは自身の才能を信じて敏感に音楽を作り続けていくだろう。たとえそれがメタルであってもなくても。ゴシックやデスメタル系のバンドでは本質的にものすごく繊細で耽美的な世界観があるし、その表現方法として考えると決してメタルだけでもない。メタルでしか表現できない人間の鬱憤はメタルに拘るだろうが、逆にメタルでも発揮出来たが、他の手法でも発揮できる感情はそっちに引っ張られる気持ちも分かる。
英国のAnathemaも今やベテランの領域にあるバンドだ。2003年にリリースされた「Natural Disaster」では既にメタル領域からは離脱しており、明らかにハードな要素を含むプログレッシブ・ロックバンドの領域にある。しかし、最初期から根付いて発散されている耽美的で繊細な世界や鬱憤を晴らすような情熱的な展開は同様に持ち合わせているから表現方法を変えただけのサウンドと捉えられる。リスナーが人間感情的な本質的な部分で捉えられていれば、表面の音楽に関係なくリスナーが付いてくるだろうし、音楽面だけで取り付いたリスナーは残念ながらこのあたりではもうおさらばだろう。バンドが音楽を売っているなら当然の選択。ところがロックやアーティストやバンドという世界はある種世界を提供しているから、本質面で捉えられていれば相変わらず幸福を提供できる。どうにもそういう問いかけをしているバンドのひとつのような気もする。考えすぎか。
とは言っても全くアンビエント化しているだけでもなく、ハードな部分では当然歪んだ音によるリフレインや叫び声も出てくるし、表現力は豊かに、それも楽曲のレベルの高さと世界観の美しさが優先されてる。この時代にあちこちから出て来たネオプログレのエッセンスがたっぷりと入っているので、その世界との架け橋にもなっているか。アナシマって一度聴いてハマると心地良い世界だから、その世界への進み方という感覚でアルバム聴いてるとどれも納得しちゃう。正直、デスメタルだろうとプログレゴシックだろうとアンビエントだろうとどれもアナシマらしい世界を聴かせてくれるもん。だから本質で捉えると面白くなる。
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