Andy McCoy - 21st Century Rocks

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Andy McCoy - 21st Century Rocks (2019)
21st Century Rocks

 ハノイ・ロックスの立役者アンディ・マッコイ。先日アルバムをリリースしたと同時に2020年4月のソロでの来日公演が発表。あまり宣伝されてもいなそうだからチケットはまだまだ余ってる気がするが、確か新宿ロフトだったと思う。あのアンディ・マッコイがロフトで見れるって、目の前じゃないか。ここの所マイペースで活動していて、ソロ名義でもシングルを単発でリリースしていたのも知らなかったくらいだから、アルバムリリースも突然の発表で驚いた。と云うか、まともに活動してたのかという驚き。もう画伯活動ばかりしかしないのかとも思ってたし。

 そんなAndy McCoyの2019年リリースソロ名義では3枚目となるアルバム「21st Century Rocks」。正直言って相当の名盤。これこそアンディ・マッコイだし、ロックンロールそのものだし、バラエティに富んでいるし、才能が迸り出ているとも言える程の素晴らしきアルバム。これまでもアンディ・マッコイ節とも言えるメロディラインやフレーズは幾つもあって、その才能を聴かせてくれていたが、本作ではまたそれが惜しげもなく発揮されていて各曲が正にアンディ・マッコイ節に彩られている。基本的にロックンロールを奏でてくれる曲と、ミドルテンポでのメロディをしっとりと聴かせてくれる曲、ラテンやスパニッシュ風味に味付けられたアンディ・マッコイのルーツ、そして今の融合スタイルを楽しませてくれる曲と一つのアルバムながら実に様々な側面を聴かせてくれる。更に言えばそれぞれが名曲の域に達してて、その集合体、即ち名盤だ。4ピースバンドスタイルにサックスやピアノ、パーカッションも加えてのカラフルさ、そして実はアンディ・マッコイってスパニッシュギターも弾くので、そんなスタイルも収録されている。先日来のEPでリリースされている楽曲群も幾つかは収録されているが、他にもあるので、どうせならまとめて収録しておいてほしかった。そうするとアルバム的に統一感がなくなる事を考慮したのだろうか。

 Pelle Miljoona Oyがシングルでリリースしていたアンディ・マッコイ参加曲「Hei hei hei」は「Undertow」としてちょいとテンポを落としてのアンディ・マッコイボーカルバージョンで収録。これも素晴らしき楽曲で哀愁漂うメロディだし、最初にシングルカットされた「Seven Seas」も何とも素晴らしい旋律を聴かせてくれるアンディ・マッコイらしい曲で、ナイスな楽曲。「MariaMaria」なんてもうこんなラテンなのがさらりと出来ちゃうあたり、そしてこのキャッチーなメロデイ、アンディ・マッコイの才能が溢れ出ている素晴らしき曲。アンディ・マッコイの歌声もなかなか渋みと味があって好きだし、ホント、見事な作品。そんな調子で最後の「This is Rock'n Roll」まで一気に、そして立て続けに何度も何度も聴いてしまう名盤。最近コレばかり何度も聴いているし、飽きない。この時代になってこんな素晴らしいアルバムが聴けるとは思わなかっただけに嬉しいし、まだまだこんなのをリリースしてほしい。







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フレ
Posted byフレ

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