Michael Monroe - One Man Gang

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Michael Monroe - One Man Gang (2019)
ワン・マン・ギャング~デラックス・エディション(CD+DVD/ボーナス・トラック3曲)

 アルバムという概念は今の時代にどこまで通じているのか。聴き放題プランで聴いていればアルバム単位で聴くことも多くなるから逆にアルバム的概念はあるのかもしれない。ただ、自分でラジオ的に好きなバンドばかりでシャッフルして聴けるからそうでもないのかも。自分的にはそういう聴き方を考えた事もないし、常にアルバム単位でしか聴かないから分からない。ロック好きな方々だと皆そういう聴き方だろうと思うが、どうなんだろ?一曲単位で聴くなんてほぼ無いでしょ。

 Michael Monroeの2019年リリースアルバム「One Man Gang」。今のMichael Monroeはバンド名も兼ねているので、その体制になって5枚目くらいのアルバムだろうか、ハノイ・ロックス解体後ずっとそういう体制でやってる。ハノイ時代の盟友サム・ヤッファはずっと一緒にやってるが、彼は面白い事にアンディ・マッコイとも一緒にやってたりするので、マイケル・モンローとアンディ・マッコイが合わなくなったのだろうなぁと言うのも分かる。そりゃ、方やジャンキー的ロックンローラー、方や健全で真面目で律儀な人なので、見かけはどちらもそれらしいが、中身がまるで違う。もうハノイ・ロックスでやってもらう必要もないかもしれんが、ちょいと寂しいね。大人になって雪解けになる事もあれば大人になるとそれぞれの人生に於ける生き方の違いから離れていく場合もある。そんな人生劇を思い起こしながらもこのマイケル・モンローのアルバムを聴いてみる。

 ストレートにロックンロールを奏でていて、何ら目新しい事もなく、色々な作風が並ぶし、正にマイケル・モンローのロックンロールとしか言いようがない。話題は幾つかあるが、アルバム全てを語れるものでもない。日本の状況を歌った「Last Train To Tokyo」はメロディアスで日本人的に馴染みやすく愛しやすいナンバーだし、タイトル曲「One Man Gang」はダムドのキャプテンがギターソロ弾いてる、ストレートなR&Rだ。どれもこれもマイケル・モンローのエネルギッシュな歌が叩きつけられててメロウな曲はメロウに、ややサックスの出番が少ない気もするか。やはりアンディ・マッコイ的な豊かな作風にはならないのは明らかにスタイルの違い。才能の違いとも言えるが、これでマイケル・モンローは真面目に生きているから何ら文句はない。度々の来日公演も常に全力疾走でファンを楽しませてくれるし、ここまで充実したアルバムも久々だろうとすら思う。やはりマネジメントも変わると色々と充実した作品が仕上がってくるものだ。何度も何度も聴くアルバムではないが、勢いづいたロックが聴ける。







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フレ
Posted byフレ

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