The Jesus And Mary Chain - Psychocandy
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ノイズの中で甘味なメロディを奏でるという音楽手法は別に英国で始まったモノでもなく我が日本でもアングラシーンでは行われていたものだと思うが、英国のそれは決してアングラなままに終わらずにしっかりと世界に訴え出る程のインパクトと洗練された音を持っていたようだ。そしてそのような本来ならマイナーであるべきサウンドに興味を持っている若者が如何に多かったかということも音楽業界からすると驚きの動きだったことも確かで、まだまだ商業音楽だけという固定化された印象から徐々にニッチな音楽性にこそ根強いファンが付くという分散化された世界が始まったワケだ。

で、ソニック・ユース、マイブラと続いてきたのだが、その前に既にノイズとメロディ、そして耽美的なムードを売りモンにしていた英国のグラスゴー出身のバンド、ジーザス&メリー・チェインというネーミングまで印象的なバンドが存在していた。アルバムデビューは1984年と一方では80年代ポップス全盛期に全く裏を行くこのようなサウンドで世界に出てきただけのことはあって相当のテクニシャン、とは云えないのが面白い(笑)。ある意味雰囲気だけ、かも。ただねぇ、これ、凄い面白いんじゃないかな。一辺倒な調子ではなくってノイジーなものもあれば耽美的なムードのもあるという使い分けがアルバムの中でよくできている。演奏スタイルはかなりラフな印象だけどその分ロックだなぁ、と。パワー感じるモン。あぁ、アルバムのタイトルは「サイコ・キャンディ」ね。一曲づつこれがあれがと云えるほどよく知らないのだけれど、なんか凄い。別にハードロックやロックンロールだけがエネルギーを伝える手段じゃないってことがよくわかるし、新しい手法に乗っ取っての問題提起、みたいなね、そんなエネルギーを感じるよ。似たような…と言うか本来の原点であるディス・ヒートが既に提示していたことではあるけれど、時代に合わせた彼等の登場は全くナイスなタイミング。
当時英国の中ではデュランデュラン
やワム!
みたいなヒットチャートを賑わすポップス勢と相反してこんなバンド群が水面下で一杯出てきていたんだよなぁ。中でもザ・スミス
なんかはヒットチャートに曲を送り込んでいたし、ジザメリもきちんと英国チャート一位を獲得していたりするので、英国の中では実はその辺の線引きなんてのはないのかもしれない。当時子供心ながらにあれこれとまとめて聴いていた時は変わった音だなぁ、あんまり好きじゃないや、みたいな音の代表的なものでもあったけど、時間と共に解決していく音だったんだねぇ。そういうのって他にもいっぱいあるからさ(笑)。だから今見直す80年代ってのはなかなか面白いかも。


で、ソニック・ユース、マイブラと続いてきたのだが、その前に既にノイズとメロディ、そして耽美的なムードを売りモンにしていた英国のグラスゴー出身のバンド、ジーザス&メリー・チェインというネーミングまで印象的なバンドが存在していた。アルバムデビューは1984年と一方では80年代ポップス全盛期に全く裏を行くこのようなサウンドで世界に出てきただけのことはあって相当のテクニシャン、とは云えないのが面白い(笑)。ある意味雰囲気だけ、かも。ただねぇ、これ、凄い面白いんじゃないかな。一辺倒な調子ではなくってノイジーなものもあれば耽美的なムードのもあるという使い分けがアルバムの中でよくできている。演奏スタイルはかなりラフな印象だけどその分ロックだなぁ、と。パワー感じるモン。あぁ、アルバムのタイトルは「サイコ・キャンディ」ね。一曲づつこれがあれがと云えるほどよく知らないのだけれど、なんか凄い。別にハードロックやロックンロールだけがエネルギーを伝える手段じゃないってことがよくわかるし、新しい手法に乗っ取っての問題提起、みたいなね、そんなエネルギーを感じるよ。似たような…と言うか本来の原点であるディス・ヒートが既に提示していたことではあるけれど、時代に合わせた彼等の登場は全くナイスなタイミング。
当時英国の中ではデュランデュラン
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