Soft Machine - Live At The Proms 1970
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Soft Machine - Live At The Proms 1970

時間を取ってきちんと聴くという姿勢で聞かないといけないバンドやアルバムがある。多くは繊細なプログレの類がそれに当て嵌り、決して、ながら聴きやイソイソとした時間の合間で聴いても面白くもないし、そもそも聴いてられない。だからどこかで時間がある時に、あ、久々にじっくり聴きたいな、って気分の時にガツッと聴く。それも普通のプログレならまだしも、インプロ中心だったり更に繊細な音のアルバムはそういう聴き方をしている。それも時間がなかなか見つけられないから悩ましいが。
Soft Machineの有名ライブアルバムだった「Live At The Proms 1970」。1970年のロイヤル・アルバートホールでのライブの模様が収められていて、1988年に初めてリリースされたアイテムだったが、その頃はさほどソフト・マシーンのライブアルバムもリリースされていなかったから実に貴重なソースとして重宝された。しかも再発もあったからか割と簡単に手に入ったのも嬉しくて、これがソフツのライブか、と感動してた。それでもじっくりと何度も何度も聴けたという程に理解はしていなかったから、その後くらいかな。ソフツが面白くなってきた頃にこれをちょこちょこ聴いてた。その後は色々なライブ音源が発掘されてオフィシャルで続々とリリースされてきたから希少度が下がっていったが、それでもこんだけのライブはなかなか見当たらなかったし、しかも1970年8月という初期の頃の白熱したライブだからね。アルバム「Third」リリース直後の大イベントの様子だし、そりゃもう気合満点です。ロバート・ワイアットにヒュー・ホッパー、マイク・ラトリッジにエルトン・ディーンという最強の布陣。ここまでがまだロックエッセンスの香りがするソフツの時代だろう。この後はワイアットが消えて、管楽器隊が入ってくるのでもう英国ジャズの世界になるし…、ここでも既にその英国フリージャズな世界観は繰り広げられているが、ワイアットの発散ぶりがかろうじてロックに繋ぎ止めているか。
驚くことに今じゃ「Third」のボーナスディスクの2枚目にこのライブ丸ごと収められているようだ。知らなかった。そりゃ良いなぁ…、またCD買おうかなという気になるが、いやいや、もうあるだろ、これ。クールで白熱している素晴らしきライブ、この時代にこんなの他に無かったし、明らかにオリジナリティ豊富な世界。1970年だぜ?ビートルズ解散の頃にこんだけ前衛的なジャズ・ロックやってて、しかもこのライブじゃもう圧倒的にアグレッシブに、超絶な世界観を奏でていてこれぞバンドの演奏と言わんばかりのぶつかり合い、ピンク・フロイドなんぞ目じゃないくらいに、そしてキング・クリムゾンが後に構築する世界を別の楽器隊でここまで実現してしまっているという先駆性。その時代感がソフト・マシーンを短命に、そしてメンバーチェンジが常に起こるバンドにしていった。こんだけのプレイをしてたらバンドなんてホント、すぐ持たなくなるだろ、って思う。ただしそのライブの完成度は他の追随を許さないレベル。じっくりと時間を取ってどっぷりと浸かって聴いてみてほしい素晴らしきライブ。このライブに限らず、ソフトはいつもそんな命を削り出してるかのようなライブが聴ける。ホント、凄い。

時間を取ってきちんと聴くという姿勢で聞かないといけないバンドやアルバムがある。多くは繊細なプログレの類がそれに当て嵌り、決して、ながら聴きやイソイソとした時間の合間で聴いても面白くもないし、そもそも聴いてられない。だからどこかで時間がある時に、あ、久々にじっくり聴きたいな、って気分の時にガツッと聴く。それも普通のプログレならまだしも、インプロ中心だったり更に繊細な音のアルバムはそういう聴き方をしている。それも時間がなかなか見つけられないから悩ましいが。
Soft Machineの有名ライブアルバムだった「Live At The Proms 1970」。1970年のロイヤル・アルバートホールでのライブの模様が収められていて、1988年に初めてリリースされたアイテムだったが、その頃はさほどソフト・マシーンのライブアルバムもリリースされていなかったから実に貴重なソースとして重宝された。しかも再発もあったからか割と簡単に手に入ったのも嬉しくて、これがソフツのライブか、と感動してた。それでもじっくりと何度も何度も聴けたという程に理解はしていなかったから、その後くらいかな。ソフツが面白くなってきた頃にこれをちょこちょこ聴いてた。その後は色々なライブ音源が発掘されてオフィシャルで続々とリリースされてきたから希少度が下がっていったが、それでもこんだけのライブはなかなか見当たらなかったし、しかも1970年8月という初期の頃の白熱したライブだからね。アルバム「Third」リリース直後の大イベントの様子だし、そりゃもう気合満点です。ロバート・ワイアットにヒュー・ホッパー、マイク・ラトリッジにエルトン・ディーンという最強の布陣。ここまでがまだロックエッセンスの香りがするソフツの時代だろう。この後はワイアットが消えて、管楽器隊が入ってくるのでもう英国ジャズの世界になるし…、ここでも既にその英国フリージャズな世界観は繰り広げられているが、ワイアットの発散ぶりがかろうじてロックに繋ぎ止めているか。
驚くことに今じゃ「Third」のボーナスディスクの2枚目にこのライブ丸ごと収められているようだ。知らなかった。そりゃ良いなぁ…、またCD買おうかなという気になるが、いやいや、もうあるだろ、これ。クールで白熱している素晴らしきライブ、この時代にこんなの他に無かったし、明らかにオリジナリティ豊富な世界。1970年だぜ?ビートルズ解散の頃にこんだけ前衛的なジャズ・ロックやってて、しかもこのライブじゃもう圧倒的にアグレッシブに、超絶な世界観を奏でていてこれぞバンドの演奏と言わんばかりのぶつかり合い、ピンク・フロイドなんぞ目じゃないくらいに、そしてキング・クリムゾンが後に構築する世界を別の楽器隊でここまで実現してしまっているという先駆性。その時代感がソフト・マシーンを短命に、そしてメンバーチェンジが常に起こるバンドにしていった。こんだけのプレイをしてたらバンドなんてホント、すぐ持たなくなるだろ、って思う。ただしそのライブの完成度は他の追随を許さないレベル。じっくりと時間を取ってどっぷりと浸かって聴いてみてほしい素晴らしきライブ。このライブに限らず、ソフトはいつもそんな命を削り出してるかのようなライブが聴ける。ホント、凄い。
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