Kevin Ayers - Rainbow Takeaway

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Kevin Ayers - Rainbow Takeaway (1978)
レインボウ・テイクアウェイ <Progressive Rock 1300 SHM-CD>

 60年末から70年代の10年くらいの間に進化したロックはホントに面白い。そこからのロックとは異なる時間軸が凝縮されているし、今のロック(あるのか?)とも本質的に時代背景が異なるから密度が違う。だからこそ面白い。音もショボけりゃ演奏だって大した事ないのに、今でも琴線に触れる音に出会える。今の世代にはそう響く事は無いのだろうか?分からない。自分的にはいつもこの辺の音に戻ってきては自分のルーツを確認したり、自分は何が好きだったんだろ?って改めて思ったりする。ロック良いよ。

 英国の吟遊詩人、Kevin Ayersが1978年にリリースしたアルバム「Rainbow Takeaway」。プロデュースには何とスラップ・ハッピーで知られているアンソニー・ムーアを配して、音楽パートナーに当然の如くオリー・ハルソールを呼んでのアルバム。そこから出て来た音は何とも驚く事にここまでトロピカルで甘いポップサウンドですか、と言わんばかりの南国風超絶ポップ。ただ、歌声がアレだから決して明るくキャッチーという作風にはならないし、アンソニー・ムーアのプロデュースってのもあるし、しっかりとロック範疇にあるポップに仕上がっています。いつも思うがケヴィン・エアーズって人はどういう音楽をどういう感じでやりたかったのだろう?ソフト・マシーンの時もあの変態的バックでのポップサウンド、メロディを創り上げ、ソロ作になっても友人がそういう人たちだからか、プログレなメンツでキャッチーな作風を作り上げる。今回もそれは同じくだが、今度は南国風味だ。多分、普通にキャッチーにポップを奏でたい、奏でてしまう人なのだろう。ただ、周りに何でも出来る友人達がいるからそれで賄っていたら、皆別の世界の有名人だった、と。

 キャラ的にも愛される人だったのだろうと思う。ニコやジョン・ケイルあたりまでまとめて一緒にやっちゃう人だし、一方でこのメンツにカンタベリー一派の総帥でもあろう側面もある。何だかんだと昔からアルバムは色々と聴いてて、いつもスカされる。何でこんなの聴いてるんだ?って思うくらいにね。それでも長年に渡って聴いているのはどこか面白さがあるから。そしてこのヒネた感覚のポップさがユニークに聞こえるからだ。今回も改めて聴いてて、同じ感覚だが、ただ、やはり良い作品だな、と。一般的に人気はない時期だけど、全然トロピカルで面白いです。





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フレ
Posted byフレ

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