Johnny Thunders - In Cold Blood

0 Comments
Johnny Thunders - In Cold Blood (1983)
In Cold Blood by JOHNNY THUNDERS

 時を経て聴けば聴くほどにどうしてそこまでカリスマ的に持ち上げられてしまったのかと不思議になるジョニー・サンダース。昔はやはり伝説だったし、とてつもなくR&Rな人というのもあったし何と言ってもNew York Dollsの破天荒なバンドのリードギタリストというのもあって神格化されるのも分かる気がしていた。ところが時代を追う毎に次々と色々なライブアルバムや未発表セッション集が発掘リリースされ、それはハードコアなリスナーのためにリリースしているのかもしれないし、カネ稼ぎのためにリリースしているのかもしれないが、嬉しい反面、どうしようもないクォリティのアイテムも多かった。だから神格化する程のものじゃないアイテムもあって、冒頭の駄文に繋がる。

 Johnny Thundersの1983年リリースの当時から変則の2枚組アルバム「In Cold Blood」。1枚目は5曲のスタジオ録音作品が入ってて、2枚目はライブが入っているという作品。その1枚目のスタジオアルバムにしてもそこまでここで発表しなきゃならん程の作品なのか?と問われれば決してそんな事もなく、もっとしっかりと練って、もしくは絶好調の時に録音するというリリースの方が良かっただろうと思うばかり。強烈にカッコ良いのが出来たから早くリリースしたい、という趣向ではないのは明らかな気がする。タイトル曲「In Cold blood」は気合満点の作品なのでいち早くリスナーに届けたいという収録は分かるが、そこを超えるとどうしてもやっつけ的な印象が強い。アルバムリリースしなきゃな…って感じか。

 2枚目のライブアルバムは1983年8月のライブから収録されているが、これもかなりキツいいつも通りのダラダラなライブとも言える。故にどうしてジョニー・サンダースは伝説のロックンローラーになってしまったのだろうと。このライブ聴いているとそりゃヤク漬けでボロボロなのかもしれないが、それでもライブはしっかりと見せるという姿が無けりゃロックのカッコ良さが成立しないじゃないか。そんな不満を持ちながらも結局最後までこのヨナヨナのライブを聴いてしまった。昔も聴いてて何だかなぁ…と名前の割にどうしようもなくキツいライブのギャップに唸ってた記憶がある。勿体無いなぁ…。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply