Hanoi Rocks - Another Hostile Takeover

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Hanoi Rocks - Another Hostile Takeover (2005)
Another Hostile Takeover by Hanoi Rocks (2005-07-05)

 ハノイ・ロックスと言えばどうしたって80年代の解散前の方をイメージしてしまうし、再生誕後のハノイ・ロックスってマイケル・モンローとアンディ・マッコイしかいないからそこまでハノイ・ロックスと言い切れないバンド、と云う印象もある。とは言ってもその頃はもう嬉しくて楽しくてハノイ・ロックスだ〜!ってライブ行ったりアルバム聴いたりしてたから、否定的に見てたワケではない。時が経ってみるとどうしても古い時代の方がハノイ・ロックスらしい、って思うだけで、それは単なる印象。今やどちらのハノイ・ロックスも貴重な音。

 2005年にリリースされた再生誕ハノイ・ロックスの二枚目となるアルバム「Another Hostile Takeover」。かなり称賛を得たアルバムだったが、実はこの頃バンドはほぼ解体中、アンディ・マッコイとマイケル・モンロー以外のメンバーが皆抜けてしまってて、ドラマーだけは在籍してたから録音できたらしい。そこからはマイケル・モンローがベース入れたりアンディ・マッコイがギター重ねたり、色々と苦心作だったようだ。アルバム聴いてるとそんな事全然感じないし、皆で派手に賑やかに色々なサウンドを混ぜ合わせて楽しそうにやってるようなロックサウンドが入ってる。それだけアルバムとしてはよく出来ている…、そういう危機だったから一生懸命作ったんだろうね。だから見事なアルバムに仕上がっているとも言えるのか。リスナー側はホント、これだけバリエーションに富んだ作品はこれまでに聞いた事なかったし、かと言ってどれもこれも確かにハノイ・ロックス風に聞こえるからやはり充実した再結成なんだな、と思ってた。

 見事にR&Rからレゲエ、カリプソ風味にスパニッシュ、グルーブするロックなどどれもこれも捨て曲無しによく出来た楽曲が並んでいる。アンディ・マッコイもマイケル・モンローも作成時の苦労を忘れる頃になればこのアルバムが実によく出来ている事に気づいてくれるかな。自分もあまり何度も聴くアルバムじゃなかったが、今回久々に聴いてみて凄くよく出来たアルバムじゃないか、って思ったもん。ハノイ・ロックスらしさが少々足りないのはあるものの、それでもやはり楽しい曲が立ち並んでる。



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フレ
Posted byフレ

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