The Moody Marsden Band - Never Turn Our Back on the Blues

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The Moody Marsden Band - Never Turn Our Back on the Blues (1992)
Never Turn Our Back on the Blu

 ロックミュージシャンのブルースプレイ…、そりゃいつの時代にもいるが、やり続けている人となるとそれほど多くない。プロになればオリジナリティも求められるからそればかりやってるワケにもいかず、他に何か出来るのかとなると難しかったりする。ピーター・フランプトンみたいになれりゃそりゃ良いが、そんなの数少ない。大抵はそこから抜けられなくてシーンからは目立たなくなっていく。それでも微妙な所でやり続けている数少ない人に元ホワイトスネイク組のバーニー・マーズデンとミック・ムーディがいる。いぶし銀のこの二人は息も合ったのか、随分と長い事二人でやっている。ふたりともギタリストだから不要と言えば不要だろうが、いつも二人のギターでやってる所の息の合い方があるのだろう。

 The Moody Marsden Band名義での1991年のライブがパッケージされた「Never Turn Our Back on the Blues」。ここで二人は思い切り好きなブルースをやりまくっている。と云うかこの辺りからそういうスタンスでのライブが増えて、一方ではオリジナルなバンドもブルース回帰しつつやっているという活動になっていった。どれもこれも渋めのブルース・ロックが聴ける点が特徴的だが、ここではもっと素直にブルースそのままをプレイ。ドラマーにはまだこれからというザック・スターキーを配している所が話題作りが上手い。ザックの趣味からしたらこういうのは無いだろうから、お勉強的、または経験値アップという面が強い仕事だったか。それはともかくとしてもこの中に入っている楽曲群のユニークな事、またギターの白々しいまでのブルースプレイは実に頼もしい。

 ボーカルをミック・ムーディがやってるのかな、かなり上手くて普通に聴けるから十二分だ。そしてギタープレイもこの二人の個性の違いがこういう聴き方しているとよく分かる。二人とも好きだなぁという感じで往年のブルースフレーズを弾きまくり、成り切っている姿が微笑ましい。Freeの「The Stealer」のカバーとは…、響いたんだろうなぁ、ポール・ロジャースとコソフのプレイ。黒人ブルース系は時代の産物で分かるが、フリーは同年代でしょ。そしてホワイトスネイクの曲、良いライブじゃないか。もっともっとギタープレイに始終したライブでも良かったくらい。やはりブルースは良いな。





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フレ
Posted byフレ

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